アルバート・ハモンドの『It Never Rains in Southern California(カリフォルニアの青い空)』は、72年発表のデビューアルバム。洋楽を聞かなくとも知っている人もいるのでは?というくらいに良く知られた曲ですね(タイトルからは分からなくとも聞けば分かる人も多いのでは?)。小生などはアルバート・ハモンドと言うとほとんどこの曲の一発屋的なイメージを持っていたのですが、その後もコンスタントにアルバムを発表しており、2016年には現時点での最新作となる『In Symphony』も発表されています。72年辺りと言えば、丁度SSWのブームにもあたり、ジェイムス・テイラーやキャロル・キングなどもこの頃に頭角を現して来ましたよね。アルバート・ハモンドもその流れに乗った感じなのかも知れません。
このPVのバージョンはオーケストラや合唱隊が加えられており、おそらくは先の『In Symphony』からのものと思われます。こちらのオリジナル・バージョンも当然良いのですが、こっちも良いですよね。72年の曲を2016年に再演ということで、44年ですかね?アルバート・ハモンドもSSWおじさんと言って問題ない年齢になっています。
こちらを読んでみるとこの「カリフォルニアの青い空」は自身の体験談を元にしているらしく、彼はこのヒットが出る前に物乞いまでして食い繋いでいたようです。今では考えられない話ですね。
この曲とセットで思い出すのが、みうらじゅん氏が率いた大島渚の代表曲「カリフォルニアの青いバカ」。昔はみうら氏がテレビで歌う姿も見れたのですよね。みうら氏も還暦を迎えられたようで、小生も歳を食うわけです。
こちらを見ると最近ではSSWおじさんの概念(笑)も変わって来たようですが、「誰も教えてくれないんだ」と歌って物乞いまでして食い繋いでいたアルバート・ハモンド。そして「おっさんのアドバイスはイラネ」と言ってチェキを買えと言う最近の一部の女性SSWと自称アイドル。本当に強烈なコントラストですぞ(笑)
まあ・・・時代は変わると言う奴なのでしょうな。