安芸高田市政刷新ネットワークの石丸市長への政策批判について、読者コメントが届きましたのでご紹介します。


尚、文中で「オーソドックス」という表現があり、少し深掘りして聞いてみたく質問し回答も頂いております。


読み進めて頂ければ詳細がわかります。
通りすがりさんのコメントも紹介していますので、是非最後までご一読ください。


気になったのでさんより


はじめてコメントします。よろしくお願いします。



 東日本大震災をきっかけに、それまでタブーだった「日本の課題」が公然と語られるようになり、その解決への取り組みが加速しました。課題にはたとえば「人口減少・財政再建・教育改革」などがあります。


 こうした課題に対し国は対策を進めています。「地方自治体が所有・運営している施設を減らすこと」「探究学習などの推進」「補助金・交付金に依存する財政体質の脱却」などが解決につながる施策と考えられます。


 安芸高田市の行政もこうした国の方針に従って予算案などを作成したと考えられます。そういう意味で「市長の施策が見えない」という批判はある意味であたっていると言えます。市長の施策は国や各省庁が取り組んでいる「日本の課題の解決の発想」に沿ったオーソドックスなものだからです。


 問題は、こうした行政・ビジネスの世界では当たり前となった「日本の課題とその解決の発想」が理解できない政治家・経営者の存在です。


 「人口増加時代の成功例」「偏差値的価値観」「補助金・交付金・利権の獲得」で行政とビジネスとを進めようとする価値観ですね。


 現在の日本社会には、「社会課題の解決が未来を拓く」と「過去の成功体験・利権のうまみで周囲を納得させてその場しのぎをする」という価値観とが存在しています。


 国・行政・企業が目指しているのは「社会課題の解決」であり、一部の政治家が望んでいるのは「その場しのぎ」と言えるでしょう。


 そういう目線で議会を見ていると、「課題解決に取り組まず、利権を維持してその場しのぎをする発想」「課題解決に取り組むことが未来を拓くという発想」にきれいに分かれているような印象を受けます。そして「課題解決に取り組むためには、利権やその場しのぎの発想に抵抗する必要がある」という状況にあるという印象も残ります。


  ただ、これは安芸高田市だけの問題ではありません。
 「市長は安芸高田市が財政破綻するなどとんでもないことを言う」という批判の言葉がありますが、財政破綻は全国どこの市町村でも抱えているリスクです。それを回避するために国は指針を示し、各自治体は施策を進めているわけで、財産破綻は安芸高田市固有の課題ではありませんし、市長と行政の予算案は安芸高田市独自のものでもありません。様々な社会課題の解決を考えた時、自治体によって多少の違いはあるでしょうが、大きな方向性は「そうなるよね」という内容のものであると感じます。

 問題は、「課題に取り組むか」「課題は先送りにしてその場しのぎの発想に終始するか」ではないでしょうか。
 
 長文失礼しました。

SSTからの質問


>気になったのでさん

貴重なご意見ありがとうございます!

オーソドックスである件についてもう少し詳しくお聞かせいただけたら嬉しいです🙇‍♂️


オーソドックスについて


>sst1192296さん

 早速の返信ありがとうございます。オーソドックスの件です。

 人口減少の解決策として初期は「人口を増やすことで財政などの問題を解決する」「人口減少にあわせた町にデザインし直す」という議論がありました。


 現在は、人口減少という事実を受け入れ、この事実を根拠に新しい町づくり(デザイン)をすることが主流になっています。この視点に立てば安芸高田市の行政・予算案はとてもオーソドックスなものと言えます。

 たとえば、「公共施設の統廃合・消防団員の給与改正(支出減)」「無印良品の誘致やyoutubeの収益化(自主財源の確保)」「探究学習の推進、スタディサプリの導入、生徒会長の海外研修(教育、リーダー育成)」は、新しい町のデザインとしては「王道」と言えるもので、これらの方向性は、国の政策や人口減少社会に関する研究にも合致します。


 そういう意味で、市長・安芸高田市の行政が行っていることは、きわめてオーソドックスなもの、人口減少時代のセオリーに沿ったものと考えられます。



 もう少し書き足すなら、「神楽」を推すのは、それが「日本にしかない文化であり、かつ世界に通用する芸能であること」と考えられます。



サッカーも「世界共通の文化の一つ」であり、それが練習場であっても「サッカーチームのある街」であることによる町の信用創出、観光客誘致の効果は大きいと考えられます。



これらは、市長による独裁的な発想ではなく、「人口減少と言う日本の社会課題とその解決」のセオリーであるということです。



 そういう意味で、安芸高田には「世界に通用する日本独自の古典芸能×世界共通のスポーツ」という無形の財産があります。こうした無形の財産の価値を最大化し、関係人口を創出することもオーソドックスな手法の一つと考えられます。


 ただし、未だに「人口増時代の価値観」から抜けられない人にとっては、たとえば「婚活×子供を産む」「国や県の大物政治家と関係を作って少しでも多く補助金をもらう」「若者は年寄りの言うことに従う」の方がオーソドックスな発想である…というオチになります。
 


 ふたたび長文申し訳ありません。不明な点がありましたらご教示ください。こちらで勉強できれば幸いです。


 通りすがりさんのコメント

通りすがりさんがSSTの心を汲み取ってくださり補足のコメントをくださいました。



>気になったのでさん
多分「オーソドックス」という言葉が「通常」または「それなり」というネガテイブな意味合いにとられたのかと思います。


ご意見には賛同、同意致します。ある意味、石丸さんは「本来やるべきこと」を推し進めているんだと思います。それを全力で止めさせようとする旧体制の方々。この構図は国政含め、大半の自治体で見られると思います。


同時に「生徒会長に100万円」や「YouTubeの収益化」とかの、「それなりの独創的なアイデア」も出されてると感じます。それ以上のイーロンマスク的な発想を元銀行マンに期待するのは酷ですし、


それでも、多くの首長が出来ない「やるべきこと」を推し進めている石丸さんを応援させて頂きます(色々なヒール役も揃ってて観てて楽しいですし)。


SSTより

とても勉強になるコメントをありがとうございました!


このように誰かを応援する人は具体的に応援してくれる方が多い印象です。


誰かを批判したい方は言葉遣いも悪く、内容も乏しく、感情だけで批判する方が多いです。


安芸高田市の問題はこれまで見えづらかった社会の問題を明らかにしてくれました。


より良い未来を作るために私は皆様と共に行動し続けます。


皆様、これからもご指導ご鞭撻の程をよろしくお願いします。