「アールダーの方舟」
周木 律さん
知らない作家さんだけど
図書館の紹介の棚にあったので
試しに読んでみるかと
黒い舟や鳥や空と波の絵
白い文字という印象的な表紙に
手を惹かれるように。
ノアの方舟という
創世記で有名な木造舟を
探そうと方舟隊が結成され
イラン・トルコ・アルメニア国境付近のアララト山に上り
一人ひとりと隊の仲間が減っていく。
事故か自殺か他殺か
キリスト教やイスラム教その他の宗教も交えながら
推理し真実に近づいていく。
宗教だけでなく
文明のことも無知なせいか
説明文がわかりやすく
解説してくれているように感じられ
時間はかかったものの
イスラム教やジハードについて
新たな視点を与えてくれた気がする。
何でも覚えてしまうという一石、
崇高な使命があるというコーディネーターの沙来、
痛みを嫌う写真家のアリス、
赤黒い髭の生えた民族衣装を着たキシアン、
聖書に几帳面なほど従順な博士や
荷物運びのアリなど
それぞれの思惑があり
物語が展開していく。
最後、神の存在についてや
自分と向き合うことの大切さを教えられた。