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加島祥造 著 の
「受け入れる」 という本の
はじめの自分と 次の自分の 物語
受け入れる
すると
優しい気持ちに還かえる
はじめの自分に還かえる
受け入れる
すると
固くこわばっていた体に
柔らかさが戻る
受け入れる
すると
自分の心が意外と広いと気づく
心が広いから
受け入れるんじゃないよ
受け入れると広がるんだ
受け入れる
すると
許すということが分かりだす
許すことを知ってから
受け入れるんじゃないよ
受け入れる
すると
人の気持ちが分かってくる
人の気持ちが分かって
受け入れるんじゃないよ
いったい、何を
どうやって
受け入れるのか?
喜びが 悲しみに変わったとき
やわらかに受け入れる
すると 新しい展開が始まるよ
辛いときは それを十分に悲しむ
だから 受け入れることができる
そこから わたしの世界が広がる
悲しみを 受け入れる
そうやって
苦しみも 受け入れる
恐ろしさも受け入れる
悔しさも 受け入れる
そうやって、
嫌なことを 悲しみに変えて
「受け入れる」
そうやって、嫌なことを受け入れる
受け入れたくないことを受け入れる
悲しみに変えて
苦しみを受け入れるとき
「受け入れる」ことの
ほんとうの価値を知る
ほんとうの価値は 「愛する」ことで
「受け入れる」ことは「愛する」こと
「愛する」ことは「受け入れる」こと
そんなことはできない
と思う自分を 一旦 受け入れて
その上で やってみるといい
すると、パラドックスが起こる
そうする自分は
苦しみや悲しみの 外にいる
恐ろしさや悔しさの 外にいる
いまの自分
だめな自分
愚かな自分
恥ずかしい自分 を受け入れる
そして 可愛がってやる
だめな自分を 受け入れる
ことができれば 世界が変わる
自己受容:自己肯定とは
「無条件」 に受け入れること
「よい」 から受け入れるのではなく
「よい・悪い」 にかかわらず
「無条件」 に だめな自分も「受け入れる」
受け入れる
たっぷり喜んで生きる人は
悲しみや怒りを受け入れる
たっぷりと生きる人は
死を受け入れる
受け入れない癖のついた人は
喜びも受け入れなくなる
ひとつのことを
苦しい気持ちで受けとる
すると 次のことも
その次のことも 苦しくなる
ひとつのことを
嬉しい気持ちで受け入れる
すると 次のことも
その次のことも 嬉しい
受け入れる
それは
両方の手のひらを開いた姿勢だ
ともに生きよう、
という共存のジェスチャーだ
鎧よろいを脱げば
受け入れることができる
受け入れるのは はじめの自分
受け入れない
それは
両手の拳を 握り固めた姿勢だ
他者を閉め出し、
入ってきたら戦う構えだ
守ってばかりいたら
誰も 友だちになってくれない
受け入れないのは 次の自分
受け入れる
陰と陽を 善と悪を
美と醜を 安心と恐怖を
優と劣を 喜びと悲しみを
両方を受け入れるとき
新しい道が見えてくる
両方を受け入れるのは 始めの自分
片方だけ受け入れるのは
今までの道と変わらない
片方だけ受け入れるのは 次の自分
ありのままには
善も悪も 優も劣も ない
ありのままを
ありのままに受け入れる
(のは はじめの自分)
受け入れる
それを
いやいや すると
(いやいや受け入れると)
いやいや諦めると
わたしは
世界の奴隷になる
すすんでやるときは
(すすんで受け入れるときは)
すすんで諦めるとき
世界は
わたしのものになる
いやいや 諦あきらめるのは 次の自分
すすんで 諦めるのは 始めの自分
受け入れるためには
「次の自分」 という衣を脱ぎ捨てて
「はじめの自分」 を思い出せばいい
「はじめの自分」 とは、
生まれたときから ずーっと続く
心のもっとも深いところにある
本当の自分
「次の自分」 とは、
社会で生き延びていくために
その時代と地域の
社会に適応させて創った自分
はじめの自分の上に
次の(社会の)自分が乗っかっていて、
次の自分が 大きくなり過ぎると
はじめの自分が 潰されて
見えなくなってしまう
次の自分の中にいる 嫌な自分を
受け入れるのは はじめの自分
社会の自分が創った ダメな自分を
受け入れるのは はじめの自分
嫌な自分と 良い自分は
次の自分の中で 喧嘩している
その 喧嘩している二人の自分を
仲裁してくれる はじめの自分
葛藤のなくなった 次の自分は
「わたし」 の座を降り、
代わりに 始めの自分が登場する
受け入れるのは はじめの自分なので
受け入れているうちに
はじめの自分が どんどん進出して
次の自分の代わりの 「わたし」になる
受け入れられないものを
受け入れる
許せないものを 許す
愛せないものを 愛する
「そんなことは できない」
という自分に
「できるよ」と言ってあげる
すると、 パラドックスが起こる
愛することを 決意する
決意する 勇気を持つ
すると、 パラドックスが起こる
それなしには 世界は変わらない
それなしには 自分は変わらない
相手を変えるのでなく 自分が変わる
そうすれば 世界全体が 「変わる」
「はじめの自分」 を
しっかりと呼び起こし
その自分が 「わたし」 になったら、
すべてを受け入れることができる
受け入れられないものを
受け入れたとき
世界と 自分が 一緒に 「変わる」
「できるよ」
(最終改訂:2024年2月18日)