昨日同様、蒸し暑い一日、最高気温は32度。夜中に一時的に雨が降ったが、気温への影響はあまりなかったようだ。

 

山に行って怒られた話のつづき。

 

ある年の7月上旬、梅雨は明けていなかったが、曇り空のなかを群馬県の荒船山(最高峰は経塚山で1423m)に登ったことがあった。

上信電鉄の終点・下仁田駅からタクシーに乗って西へ。内山トンネルを抜ければ、そこは長野県である。登りは佐久側から荒船不動、星尾峠を経由して経塚山山頂に至る、というルート。降りは艫岩を経て相沢川沿いに三ツ瀬のバス停に出た。

 

荒船山といえば山容が航空母艦のようだとされ、高度差200メートルの大絶壁が有名なのだが、この日は曇り空で、しかも途中から雨が降り出してしまったので特別な感慨はなかった。

そしてバス停にたどり着いた時、またもや農家のお姉さん(というにはやや年取っている感じもしたが、ここではお姉さんとしておきたい)に出くわしてしまったのだった。お姉さんいわく、「こんな日に山なんかに登るものではない!」と厳しいご指摘。傘を差しながら歩いて来たのを見ていたのである。

確かに梅雨時の雨模様の一日、存分に楽しめたわけではなかったが、人にも会わずに静かな山歩きを楽しんだことは間違いないところなのだが。

 

お姉さんの言葉はややきつく響いた。