今日は曇り空。またまた熱帯低気圧と台風(10号)が近寄ってきているらしく、その影響もあるのだろうか。最高気温は31度だが、蒸し暑い。

 

ある年の12月31日、秩父の城峰山(1038m)に登った。西武秩父駅到着は午前8時。ここからタクシーで、城峰神社方面へ、といったら、運転手は行ったことがないらしく、車は舗装された林道をぐんぐん上って、埼玉・群馬の県境の石間峠まで行ってしまった。ここは城峰山の肩の位置にあって、山頂までは数百メートルである。本来もっと下から歩くはずだったが、山火事後の樹林を歩けばあっという間に山頂である。山頂には展望台があってぐるりと360度見渡すことができた。特に、青空のもと雪を頂いた八ヶ岳がよく見えた。

とはいえあまりにも簡単に登ってしまったので、もう一山行ってみようということで、秩父華厳の滝を経由して水潜寺から破風山(627m)に登った。山頂は片側が開けて展望があったが、ここから見上げる空は薄茶色の雲が漂っていて、都会のスモッグが流れてきたように思えたものである。

しばしの休憩ののち、来た道を戻って水潜寺前のバス停へ。ここで農家の老婆に出くわした。破風山に登ってきたことを知った老婆は「こんな日に山なんかに登るものではない!」と怒り出した。大みそかの日は家でじっとしているものだ、といいたかったのだろう。だが、サラリーマンはこういう日でないと山で遊べないのだよ。そのあたりの事情をご理解いただきたかった。