本日も一日晴天で、最高気温は34度。

 

8月6日の広島・平和記念式典での総理大臣のあいさつが前年と「ほぼ同じ」という指摘があった。「使い回しは不真面目な証拠である」と結ばれている(斎藤美奈子「今年も使い回し」「東京新聞」2024年8月7日付)。

 

その記事を読んでいて、友人から聞いた話を思い出した。ある高校の入学式での校長の式辞である。その人は「〇〇東高校」の校長から「〇〇高校」の校長に転任してきたのだった(〇〇は同じ地名である)。転任早々の最初の仕事は入学式で式辞を読むこと。巻紙に縦書きで書かれた文章を読み上げたのだが、最後に、「〇〇東高校校長・大山太郎(仮名)」と、書かれたとおりに読んでしまったのだった。その場にいた教職員、生徒、保護者のうち何人かは気づいたはずだが、その場は何事もなく済んでしまった。校長の式辞などは定型通りで、まじめに聞いていた人は少なかったからかもしれない。

 

それにしても、前任校での式辞をそのまま使い回すのはまだしも、前任校の名前をそのまま読んでしまうなんてあり得ない話だと思った。幸い、この校長は温厚な人柄だったようで、教職員からは定年退職までの二年間、大事にされていたようだが。