美味いんだかマズイんだか、さっぱり食えない。




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第二節⋯⋯補導橋オタク


専業主婦はある意味「暇人」だ。


ただ、
暇と言うのは大体自分が作るのだ。

 

なんらかの用事があるからして
結局は一日ドタバタして、と言う事が多い。


言い訳の様に聞こえる人も居るかも知れない。


主婦も忙しいわ。


と、立派な言い訳を考えつつ、


とある商店街をうろついていた。



果物屋の隣に


古ぼけたゲーム屋が

まるで何の期待もしないかの様に突っ立っていた。



つまんないクソゲーでも探してみるか⋯⋯


何も期待せず中に入る。


外見も古いが中は更にボロくて


どちらかと言うと



「幽霊屋敷的虚住空間」



がそこに醸し出されていた。



隅っこに肩を寄せている


いわゆる駄菓子をこっそりつまむ。


万引きなんてここ最近する気にもならなかった。


でもどちらかと言うと普通につまめた。


誰も出てこない。


面白くともなんともない。




何もする気もせず店から出た。




to be continued⋯⋯