美味いんだかマズイんだか、さっぱり食えない。
⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆
第二節⋯⋯補導橋オタク
専業主婦はある意味「暇人」だ。
ただ、
暇と言うのは大体自分が作るのだ。
なんらかの用事があるからして
結局は一日ドタバタして、と言う事が多い。
言い訳の様に聞こえる人も居るかも知れない。
主婦も忙しいわ。
と、立派な言い訳を考えつつ、
とある商店街をうろついていた。
果物屋の隣に
古ぼけたゲーム屋が
まるで何の期待もしないかの様に突っ立っていた。
つまんないクソゲーでも探してみるか⋯⋯
何も期待せず中に入る。
外見も古いが中は更にボロくて
どちらかと言うと
「幽霊屋敷的虚住空間」
がそこに醸し出されていた。
隅っこに肩を寄せている
いわゆる駄菓子をこっそりつまむ。
万引きなんてここ最近する気にもならなかった。
でもどちらかと言うと普通につまめた。
誰も出てこない。
面白くともなんともない。
何もする気もせず店から出た。
to be continued⋯⋯