本日は三石先生第三弾細胞ががんになるまでです

 

今回は以前にも書きましたが三石先生の

著書から引用しています

少し長くなりますが興味のある方は

一読の価値はあると思います( ´艸`)

 

・細胞がガンになるメカニズム

活性酸素によって電子を奪われると、その細胞は正常な状態ではなくなります。

とは言え、全部が死んでしまうわけではありません。大半は死んでしまいますが、「死なないけれど異常な状態」になるものがあります。実は、こちらの方が人間にとってやっかいな存在です。その中から、癌細胞になるものが出てくるからです。

細胞は代謝回転を繰り返して常に作り変えられています。同じものをDNAの指令通り、そっくりコピーすることによって、一つの細胞は二つに分裂し増殖して行きます。

しかし、たとえ正常の細胞であっても、永久に分裂を続けるわけではありません。

細胞ごとに一定の回数が決まっていて、それが終わると分裂して増えるのをやめてしまいます。普通の細胞で、その回数は50回程度です。

その分裂の回数を決めているのが、テロメアと呼ばれる物質で、これは染色体の端についており、細胞が一回分裂するたびに、少しずつ切り捨てられていきます。このテロメアの長さがゼロになった時点で、細胞は分裂しなくなるわけです。

ところが、がん細胞にはテロメアの数を増やす能力があります。テロメアを作る酵素を働かせるのです。正常細胞では、この酵素の働きをコントロールするDNAの暗号部分を抑制蛋白が蓋をしています。抑制蛋白はDNA暗号の読み取り部分にくっついて、スイッチのオンオフの役割を担っているのですが、がん細胞はそれが活性酸素によって壊されています。

すると、いくら細胞が分裂してもテロメアが減りませんから、本来なら分裂を中止する時期になっても、細胞は増殖し続けます。癌細胞とはご存知の通り異常に増殖する細胞のことです。

ただし、活性酸素の攻撃を受けてから一人前のがん細胞が出来上がるまでには、かなりの時間がかかります。一度や二度、電子泥棒の被害者になっただけでは、一人前の癌細胞にはなりません。がん研究の進歩で、発がんするまでに段階があることが今では分っています。活性酸素に細胞が攻撃される最初の段階では、がん抑制遺伝子が働き、DNAは修復されるので癌にはなりません。修復されたがん細胞は、正常の細胞に戻るわけです。

したがって誰の体の中でも、実は半人前の癌細胞が生まれたり消えたりしています。

1998年に話題になったP53遺伝子など、がん抑制遺伝子は次々と発見されておりその数は少なくありません。

・癌の発病人には本来20年もかかる

しかし、そのうち何段階かの突然変異が続いて、細胞の形も性質も変わり果てた異常な状態となります。これが、一人前の癌細胞です。最初に活性酸素の攻撃を受けてから、一人前の癌細胞になるまで、およそ19年から20年かかると言われています。

人間ドックなどの検査で発見された時には、すでにがん細胞は一人前になっています。

つまり今医者から癌の告知を受けた人でも、実は20年近く前から半人前とは言えがん細胞を持っていたことになります。

しかも発見された時点で、がん細胞の数は十億を超えているのが普通です。医者は盛んに「がんは早期発見が大切だ」と言いますが、20年も経ってから発見されるのでは「早期」という言葉がひどく虚しく聞こえてしまいます。

癌に限らず、多くの医者は病気を発見したところから仕事を始めます。もちろん、それは治療という仕事だし、病気の程度が軽い方が治療しやすいから、医者は早期発見の重要性を強調するわけです。

しかし、これからの医療で大切なのは「治療」よりも「予防」です。

どんなに早期に発見されても、それはすでに病気として発症していることに変わりはありません。そうなる前に病気を防ぐためには、これまで述べてきたような遺伝子の仕組みや活性酸素の働きに注目して、タンパク質やビタミンなどの栄養の取り方を工夫する必要があります。

ところが、そういったことに対する医学会の意識は極めて低いのです。これだけ世間で注目されているにもかかわらず、活性酸素に関する知識を充分に持っている医者は十人の内一人ぐらいでしょう。こんな体らくでは、健康管理を医者に任せておくわけにはいきません。

・がん予防に不可欠なスカベンジャー

ここまでの話で、がん予防に何が必要かはご理解いただけたと思います。

要は、癌遺伝子を抑え込む抑制蛋白が不足しないように気をつけることです。

そのためには、まず必要なアミノ酸を含んだ良質蛋白を充分に取らなければいけません。

そして、タンパク質作りの酵素と、そのサポーターとなるビタミンを大量に摂取すること。

さらに、せっかく作った抑制蛋白は壊されないよう、「電子泥棒」の活性酸素を退治してくれる、スカベンジャーを忘れてはいけないということです。

活性酸素は、ミトコンドリアがエネルギーを作るときだけでなく、様々な局面で発生します。

農薬や添加物を継続する時、細菌やウイルスの感染を防ぐために免疫が働くとき、紫外線エックス線放射線などを浴びた時、そしてストレスを受けたときにも、活性酸素は出現します。

 

以上ですが、活性酸素が原因でその電子がとらえことで

異常な細胞が生まれていくということですが

分子レベルで考えるとこうなるのですね( ´艸`)