川田レーツェル G1獲り名乗り!…ローズS | 秋華賞激走穴馬的中丸秘記録

川田レーツェル G1獲り名乗り!…ローズS

 秋華賞トライアル 第26回ローズS・G2(21日、阪神競馬場、芝1800メートル、重) 7番人気のマイネレーツェル(川田)がムードインディゴとの叩き合いを鼻差制し、報知杯FRに続く重賞2勝目を飾った。3着に敗れた1番人気のレジネッタまでが、本番(10月19日、京都)への優先出走権を獲得した。


 馬場の真ん中から伸びてきたのは、伏兵マイネレーツェルだった。レジネッタを振り切ると、外から迫ったムードインディゴとの大接戦。「厩舎の人が1着の所で待っていたので、勝ったんだと思いました」半信半疑で戻って来た検量室前。笑顔で待つ五十嵐厩舎のスタッフを見て、川田もやっと笑顔になった。


 完ぺきな勝ちっぷりだ。スタートを決めて道中は中団。スムーズな折り合いで末脚を爆発させた。「思ったより前の位置でしたけど、道中は馬に任せて、しまいにかけました。これだけのメンバーを相手に勝てた。次が楽しみですね」8戦ぶりのコンビ復活のチャンスを生かした鞍上は、声を弾ませた。


 馬体重はオークス(9着)から12キロ増えて412キロ。報知杯FRでは396キロと、父ステイゴールドに似て小柄な娘は、ひと夏で急成長した。「追い切った後もカイバを食べる。後肢に肉が付いて丸みがある体になった。ひと言で言えば、パワーアップです」と五十嵐調教師。重い馬場をこなしたことが、指揮官の言葉を裏付けた。


 これでレジネッタとの対戦成績は2勝3敗。トールポピーに対しては2勝1敗。「これで力の差がないことがはっきりした。今までもオフレコでは言ってきたことだけど、これで胸を張って言えるよ」とトレーナーは会心の笑み。トライアルの舞台でG1馬に2度目の先着を果たしたマイネレーツェルが、G1制覇を視界に入れた。


 マイネレーツェル 父ステイゴールド、母ケイアイベール(父サクラユタカオー)。牝3歳の鹿毛。戦績12戦4勝。総収得賞金1億4932万7000円。主な勝ち鞍・08年報知杯FR。生産者・青森県南部町の佐々木牧場。馬主・(株)サラブレッドクラブ・ラフィアン。栗東・五十嵐忠男厩舎所属。


出典:スポーツ報知