紫苑S 秋も松岡旋風だ!カトリーナ快勝
紫苑ステークス(13日、中山11R、3歳牝馬オープン、馬齢、芝・内2000メートル、1着本賞金1900万円、1・2着馬に秋華賞(10月19日、京都、GI、芝2000メートル)の優先出走権=出走11頭)松岡正海騎乗で4番人気のモエレカトリーナが直線馬場の真ん中から力強く末脚を伸ばし、逃げたデヴェロッペをゴール寸前で捕らえて快勝。2勝目を挙げた。タイム1分59秒4(良)。勝ったモエレカトリーナと2着のデヴェロッペが、秋華賞(10月19日、京都、GI、芝2000メートル)への優先出走権を獲得。1番人気のレッドアゲートは直線末脚を伸ばしたものの、3着に終わった。
夏の福島、新潟のリーディングを獲得した松岡正海騎手の手綱捌きが、秋競馬でより一層の輝きを放った。主導権を握ったデヴェロッペが作り出す淀みのないペースの中、モエレカトリーナは中団でじっくり脚を温存。勝負所から徐々に押し上げ、直線で鞍上の左ムチが唸ると一完歩ごとにグイグイと伸び、ゴール手前50メートルで粘るデヴェロッペをきっちり差し切った。
「もう少し前に付けたかったけど、あの位置で折り合いに専念。直線に向いた時は前を捕まえられると思ったし、完勝でしたね。今ちょうど成長して良くなっているし、この後も楽しみです」と、してやったりの松岡は満足そうな表情。
アルコセニョーラで新潟記念を勝つなど、この夏好調の畠山重則調教師は「落ち着きが出てきたし、使っても体が減らず体質も強化した。これで秋華賞に行かないといけないね」とにっこり。本番では相手が強力になるが、夏の上がり馬モエレカトリーナは不気味な存在となりそうだ。
出典:サンケイスポーツ