こんにちは!COLOURSプロジェクトで電装系長を務めている坂本匠です.

 

 

2026年3月末に打ち上げを実施した,ハイブリッドロケット3号機「暁(あかつき)」.

今回はその心臓部ともいえる「電装部」に焦点を当て,私たちが取り組んだミッションとその成果についてご報告します.

 

*こちらの記事はJLCPCB様の提供でお送りいたします

 

 

 

今回の「暁」の電装系は,冗長性と確実性を確保するため,役割の異なるMainマイコンとSubマイコンの2系統で構成しました.

 

 

 

今回のミッションにおける主なポイントは,以下の3点です.

1.確実な飛翔データの保存

電装系にとって最大の使命は,ロケットがどのように飛んだのかを記録する「飛翔データの保存」です. 前号機「翠」では,電池残量の低下によるマイコンのリセットが発生し,あろうことか貴重な取得データが上書きされて一部消失するという苦い経験をしました.

この反省を活かし,今回はハードウェアとソフトウェアの両面から抜本的な対策を講じました.リセットが発生しても既存のデータを保護し,確実に保存し続ける設計へと刷新した結果,長年の目標であった飛翔データの完全取得に成功しました.

 

 

上記は,実際に取得した気圧センサのデータから計算した高度グラフです.今回の打ち上げにおいて,「暁」の到達高度は約65mであったことが明らかになりました.このように数値として成果を可視化できたことは,大きな進歩です.

 

 

2.徹底した「瞬断」対策

前回の機体では,着陸後に複数回のリセットが確認されるなど,電源供給の不安定さが課題となっていました. そこで「暁」では,電源ラインの瞬断対策と容量確保のために大容量キャパシタを新たに搭載しました.これにより,一時的な電圧降下が発生してもマイコンや各モジュールへの電源供給を維持できるようになり,長時間の待機が必要な打ち上げ現場でも,電池交換なしで安定して運用することが可能となりました.

 

3.GPSによる位置情報の取得

3つ目のミッションはGPSを用いたリアルタイムな位置情報の取得です. 単体での動作試験では成功していたものの,システム全体への統合段階で課題が残り,残念ながら今回の飛翔中にはデータを取得することができませんでした.これは次号機へ向けた明確な課題となりました.

 

さらなる高みを目指して

今回の3号機「暁」は,COLOURS電装系にとって念願だった「飛翔データの取得」という大きな壁を乗り越えることができました. 得られたデータは,推進系のシミュレーション精度を飛躍的に向上させるための重要な鍵となるでしょう.

 

次号機でも,今回達成できなかったGPSの完全統合に加え,頂点検知アルゴリズムのさらなる精度向上など,技術的な挑戦を続けていきます.

 

これからも「より高く,より正確に」を目指して邁進してまいりますので,引き続きCOLOURSへの温かい応援をよろしくお願いいたします!

 

最後に

COLOURSプロジェクトの3号機「暁」に搭載したのFM(フライトモデル)基板はJLCPCB様に作成してもらったものです.

今回も,高品質かつ迅速なサービスで知られるプリント基板製作会社のJLCPCB様より,プロジェクトへの多大なご支援をいただきました.私たちの活動を常に力強くバックアップしてくださるJLCPCB様に,メンバー一同,心より感謝申し上げます.

日頃からお世話になっているJLCPCB様は,電子工作に携わるすべての人にとっての強い味方です.基板製造(PCB)から表面実装(PCBA),メタルステンシル製作までを一括で引き受ける世界最大級のメーカーであり,その最大の魅力は圧倒的な「安さ」と「速さ」にあります.

 

 

基本仕様なら5枚で2ドルからという驚きの価格設定に加え,部品調達から実装までを丸投げできるPCBAサービスは,開発スピードを劇的に引き上げてくれます.配送オプションも豊富で,送料を抑えた賢い運用ができる点も,私たち学生団体にとって非常に心強いポイントです.

 

さて,「これからJLCPCBを使ってみたい!」という方に朗報です.現在,公式サイトでの新規登録により,60分の割引クーポンがもらえるキャンペーンが実施されています.初回のオーダーが非常にお得になりますので,この機会にぜひチェックしてみてください.

 

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