皆さん、初めまして。CDH系の眞野と申します。

今回は、CDH系の今年1年間の活動をまとめて報告したいと思います。

 

OS開発

今年の初めあたりまでは、前衛星である「ひろがり」を参考に、似たような形式のOSを作成する方針でシステム設計を進めておりました。ですが、システム設計を進めるうちに、RTOSにした方がより柔軟で複雑な制御が行えるのではないかといった話になり、RTOSを作成する方針へ方向転換し、最近まで開発を進めておりました。以下に掲載しているのは、開発したRTOSのコードの一部です。

上の画像で示しているのは、RTOS内で各種タスクを管理するためのtaskクラスの一部です。

夏のPDRも終えて、なんとかここまで開発を進めてきたのですが...

現状のままでは打ち上げに間に合いそうにないことや、RTOSはひろがり型のOSに比べて試験が困難であることなどを理由に、またまた方針転換、ひろがりのOSを今回の衛星用に改変する方針になりました。

自分たちでやろうと思っていたことを断念する形となり、心苦しい所もありますが、衛星を無事に飛ばすことを最優先として今後も頑張って開発を進めていきたいと思っております。

 

その他コンポーネント

CDH系では、OS開発の他に、SDカードを用いたデータの記録保存システムや、マイコンの生存確認を行うWDTの開発も担当しております。こちらの方は順調に進んでおりまして、部品選定や回路設計が一通り終わり、動作確認などの試験を行っている段階です。

 

今後について

衛星のOS開発が難航し、かなりスケジュールから遅れているため、今後の活動は大変なものになるとは思いますが、衛星の打ち上げに向けて最善を尽くしてまいります。日頃から当団体SSSRCをご支援してくださっているOB・OG・先生方・関係者の皆様には心より感謝を申し上げます。