この記事はSSSRC 2023 Advent Calender 22日目の記事として書かれています.

 

皆さんこんばんは!  
半年ぶり4回目の担当が回ってきました,M1 の大西です.  

前に書いたときはゴールデンウイーク直前でしたが,今日で年内の授業は終わり冬休みに突入していきます.時が流れるのは早いですね…  

この一年何してたのか振り返ろうとしたら卒論に始まり研究と就活に追われていた感じで,書いても楽しくないので,本日12/22というのがどういう日なのか調べてみることにしました. 冬休みに入りがてら息抜きとしてお付き合いください 雪

私が12/22といわれて思いつくのはアニメや漫画の登場人物の誕生日なのですが(ハイキュー!! 影山君,呪術廻戦 伏黒君お誕生日おめでとう!),世間一般では今日は冬至の日ですね.  

冬至が何の日かぐらい知ってるわ!っていう印象ですが,調べたことがあるのかといわれると…なのでもう少し詳しく見ていきます.  


ここでは宇宙に携わっているものらしく天文学における冬至の定義を示します.  

天文学辞典には以下のように定義されています.  
「黄道上で太陽の黄経が270度になる時刻.この時刻を含めた1日(冬至日)も一般的に冬至と呼ばれている」 
 

うーん…分かるような分らんような笑  

ということで絵を描いてみることにしましょう!  

 

 

こんな感じになります!  
この絵は地球から見た太陽の動きを表しています.  

つまり,本当なら地球が太陽の周りをまわっているわけですが,地球にいる私たちから見ると太陽が地球の周りをまわっているように見える様子を図に表してみたというわけです.  

なんだか地動説と天動説のような見方の変換のしかたですねぇ  

用語がいくつかあるので,説明をつけていきます.  

天球  

月や星々といった様々な天体が見かけ上配置されていくことになる仮想的な球面.私たちがプラネタリウムに行ったときに,星たちが映し出されるスクリーンをイメージしてください.  

天の赤道  
天球に地球の赤道を投影させたもの  


黄道  
太陽の見かけ上の年周運動.これは天の赤道に対して23.4°傾いていることが分かっています.  


この時,太陽が天の赤道から最も離れる場所(図中★)を至点といい,二つある至点のうち天の赤道に近い方を「冬至点」と呼びます.  

最初に示した天文学での冬至の定義では「黄経」という言葉がありましたが,黄経とは春分点を0として東回りに0~360°で表されるので,冬至点は「黄経270°」の位置になります.  
このように定義された結果,冬至は一年のうちで一番昼間が短い日となっているわけです.  

このように定義されている冬至ですが,日本特有のものではありません.中国からもたらされた二十四節気にも含まれているように,古くから北半球中の文化に存在しています.  
そのどれもが,冬至を境に太陽の光が強くなっていくことを祝福する意味合いが込められています.  
 

世界初の暦が作られたメソポタミア文明や古代中国では,冬至が一年の始まりとされており,アイルランドのニューグレンジ古墳やイギリスのストーンヘンジは冬至の日の太陽の位置に合わせて設計されています.

また,北欧でもケルト人やゲルマン人によって太陽の力の復活を祝う冬至祭「ユール」が行われていました.ユールでは「ユールログ」と呼ばれる大きな木の幹を燃やす火を囲い,お酒とごちそうを用意して12日間のお祝いをします.  

この習慣はヨーロッパ各地に広まっていき,のちにキリスト教と融合してクリスマスになりましたが,北欧の人々は今でもクリスマスをユールと呼び,ユールログを模した「ブッシュドノエル」を食べる習慣も残っています.  

このように調べてみると宇宙っぽい話から世界の文化まで興味深い話題がたくさん出てきました.人類の文化は天文学と結びついていることが多々あるので,良ければ調べてみてください流れ星

最後にクリスマスに話が及んだので,今読んでほしい本を一冊紹介したいと思います.  
有川浩 著 「キャロリング」  
クリスマスを一人で過ごしたってその奇跡に感動できる作品です!クリスマスのお供にぜひクリスマスツリー