M2の米山まうむです.

今回は宇宙についての話題提供です.

タイトルを見て,察しの良い(宇宙機オタクの)方々は
今回はそんなに語れる程詳しい記事ではないので,

ソッとこのページを閉じていただいて...

 

さて読者のみなさんは人工衛星ってなに?と聞かれて答えられますか?

だいち3号(ALOS-3) 画像

イメージ的にはこういうやつ↑って感じですかね

(この前のH3とともに失われてしまったALOS-3...)

 

私なりの感覚と調べたところとを総合すると

  • 人工物(人が作ったもの)である
  • 惑星などの天体を周回する
  • 何らかの目的を有する

あたりが人工衛星の条件でしょうか

では,有名な「はやぶさ」や最近通信復活でちょっと話題だった「ボイジャー2号」といったものは人工衛星でしょうか?

 

実は人工衛星というよりは,一般的には探査機と呼ばれます.

人工衛星は地球の周りを周回するものを指すことが多く,それ以外は探査機と呼ばれるのが一般的です.

というのも,衛星のように定常的にそこで回り続けるというより,目的地へ航行して探査を行うという性質が強いからです.ただ,あんまり厳密な線引きが難しいところではあります.

(例えば月周回衛星「かぐや」(SELENE)は月探査機ですし)

 

 

ということで,探査機とはなんぞやというイメージをもっていただいたところで,

本題は今年の夏打上げの二つの月面軟着陸ミッションです.

  1. インド宇宙研究機関(Indian Space Research Organisation, ISRO) の
    CHANDRAYAAN-3 (サンスクリット語で「月の乗り物」)
    打上げ:2023年7月14日
  2. 宇宙航空研究開発機構(Japan Aerospace Exploration Agency, JAXA)の
    SLIM (Smart Lander for Investigating Moon)
    打上げ:2023年8月26日(予定)

 

左図 ISRO「LVM3-M4/CHANDRAYAAN-3 MOON MISSION Brochure

右図 JAXA「小型月着陸実証機SLIMとは

 

それぞれこんな見た目です.

どちらも月面への軟着陸がミッションですが,

チャンドラヤーン3はいかにも着陸機という感じで脚が生えていますね.

一方でSLIMはぱっと見の脚がありません.

転けてるやん,みたいな着陸の仕方をします.

おもしろいですよね.

平らじゃない場所でも降りられる工夫になっています.

(降りたい場所に降りる!の実証が目的のミッションです)

 

JAXA「高精度着陸と軽量探査機


今年の4月には日本の民間企業のispaceという会社が日本初の月面軟着陸成功まであと一歩というところまでいきましたが,残念ながら成功とはなりませんでした.着陸はまだまだ(数ヶ月以上)先ですが,SLIMに期待です.

 

 

一方のチャンドラヤーン3ですが,8月になって月周回軌道に入り,少しずつ軌道高度を下げ,現在は推進モジュールを分離し,着陸機単体となって着々と月面に近づいています.日々更新される進捗を見ているとワクワクしますね.

実はチャンドラヤーン2でも月面への軟着陸を試みた経緯があり,そのリベンジとなる今回です.

 

 

 

月面への軟着陸はこれまで旧ソ連,アメリカ,中国の三ヶ国しか成功していません.
インド,日本ともに今回成功することを願っています.

以上この夏のインドのチャンドラヤーンの月面軟着陸と日本のSLIMの打上げに注目!

 

2023年8月20日追記

ロシアのルナ25号も話題なようなので載せておきます(→ルナ25号進んでたんだ...知らなかった)

 

 

 

 

 

人工衛星とはの参考リンク↓