はじめに

 

SSSRCでは宇宙開発を行っているのですが、宇宙機の制御のためにはマイコンが欠かせません。(マイコンの説明についてはここでは割愛するので、ネットで調べてください)

これまでSSSRCではひろがりやCOLOURS、新入生教育でmbedやnucleoというマイコンを使うことが多く、難しい開発環境の構築をしなくても、これらのマイコンを使ってウェブ上で簡単に実行ができるmbed compilerを使って開発や新入生教育を行ってきました。

しかし、そんなmbed compilerに激震が走る出来事がありました。2022年の年末をもってmbed compilerが引退するとのことです。代替としてはKeil Studioを使わなければなりません。Keil Studioは少し前からリリースされていたのですが、卒業までは使わなくても何とか逃げ切れると思っていました。しかし、去年の12月にmbed compilerは引退することとなり卒業間近の3月に使い方についての引継ぎ資料を作る羽目になったというわけです。(既に引退してるじゃあないか、もう手遅れ)

 

本編

1. プログラムを取り込もう

まずは、プログラムの作成・取り込みの方法について書いていきます。

 

自分で新しく作りたい・公式のサンプルを使いたい場合

File>New...>Mbed Projectの順で選択していきます。

これでプロジェクト作成をすることができ、ここにフォルダやファイルを追加することで、プログラムをアレンジすることができます。

 

GitHub上のプログラムやパブリッシュしたプログラムを使いたい場合

Clone...をクリックすると上のダイアログが出てくるので、ここに使いたいプログラムのURLを入れてプロジェクトの名前を自分で設定してAdd projectを使うと、追加することができます。

 

Mbed Complerから移植したい場合

Import from Mbed Compilerを選択すると、Mbed Compiler上にあるプログラムの一覧が出てくるので、移植したいプログラムにチェックを入れてCopy programsをクリックすると、プロジェクトを追加することができます。

 

 

次に、プロジェクトの編集ですが、これは従来のMbed Compilerと操作がほとんど変わらないので、割愛します。
(Serialクラスが使えなくなって...みたいな違いがありますが、これは、まあ、頑張って解決してください・・・)
 

2. 実行してみる

続きまして、プロジェクトの実行です。
Active projectで実行したいプロジェクトを選択し、Target hardwareで、使いたいマイコンの種類を選択します。
今回はCOLOURSプロジェクトや新入生教育でよく用いられているNUCLEOを選択しています。
 
トンカチのボタンを押して、プロジェクトのビルドを行います。
エラーなどがあれば表示されるので改善してください。
 
buildが完了したら、今回の場合、“nucleo_GPS.NUCLEO_L432KC.bin”というファイルがダウンロードされるので、このファイルをドラッグアンドドロップでPCと接続したマイコンにコピーすることで、実行ができるようになります。
 
ちなみに、 File > Settings > Open Preferences > RunでUse Daplinkというオプションを選択しておくと、トンカチの右の再生ボタンを押せるようになって、これを押すとビルドから実行まで一括でやってくれるみたいです。
 

おわりに

今回は、Keil Studioを使って、プログラムの取り込みや実行までできるように説明をしていきました。

Qiitaを探せば似たような記事はたくさんあるので、そちらも参照していただけたらと思います。

じゃあなんで書いたのかというと、団体内の引継ぎのためですね・・・

 

Keil Studioになって大きな変更点の一つが、共有方法です。

これまではパブリッシュすることで、mbedのサイトにアップロードしていたのですが、Keil Studioになってから公式ドキュメントではgithubへのアップロードによる共有が推奨されています。

私が本来書きたかった、mbed compilerでパブリッシュしたプログラムのgithubへの移行についても続編として近々書きたいと思いますので、そちらも困った時には参考にしてください。