こんにちは。sssrcの一回生でcansat実習でD班のPMをしていたものです。

今回は僕もブログを書いたことがないということで、活動報告のような形になりそうで恐縮です。

 

 僕たちは、cansatの分離、機体全体の撮影、砂の採取をミッションとして開発を進めました。

システム開発を通して、途中で設計を修正しなければならなかったり、原因のわからない失敗が発生したりと、いろいろな壁を経験することができました。しかし、意外なことに報告書作成過程で一番困ったのはミッション意義でした。

僕たちはやりたいミッションを考えた後に、後付けで背景を考えるということをしたため、ミッション背景や目的が定まらない時期がありました。

 

 今回はcansatにおける新入生教育ということで後付け背景も許されていたわけですが、本来はミッション検討段階で、確固たる背景と目的の決まっているものの中から選定されるのが正規の手順なわけです。ここでポイントなのが、ブレインストーミング段階で提示された今回の撮影や砂の採取といったミッションがふさわしいものであったわけではないということです。ただ単に一個人が趣味の範疇でロボット工作をする分にはどれも立派なミッションなわけです。

 

 しかし、今後行っていく衛星開発は集団でミッションを行うことによって何が得られるのかがとても重要になってきます。つまり、過去に同じような条件下で同じようなミッションがすでに前例として存在しているものを行うこと、並びにcansatならcansat、人工衛星なら人工衛星でそのミッションを行う必要があるのかについて先輩はとても言及しました。ここに当団体におけるシステム開発の難しさを感じました。

 

 そこで完全に誰も成し遂げたことがないようなことを1~100まで成し遂げようというのは開発期間の問題も予算もありますので、難しい話になりますが、何か新しいことにつながる1~10を目指した開発を試みるという開発のアプローチがあることを知りました。思えば身の回りにある電化製品からあらゆる構想上のシステムまで、最初から完成形ができたわけではないことを思い出しました。例を挙げると、最近よく耳にする有機ELに関しても同じで、去年発売された有機ELのSwitchや数年前から登場している有機ELテレビなどが市販で出回っており、最近登場したかのように感じますが、有機ELの有機物を発光素子に用いる技術が発見されたのは約半世紀以上前の話で、そこから仕事関数の低下、つまり効率よく実装する方法などが模索され現在の超薄型テレビにつながっているわけです。

 

 そして、改めて現在宇宙に存在している先輩たちの衛星の成功が凄いことなのかを感じました。ミッション背景が報道されるほどしっかりしており、なおかつ難しいミッションを完全に成功までもっていっているということに対し、一年間システム開発をする前と後の感想には雲泥の差がありました(笑)。また、今回分かったミッション検討の難しさですが、その難易度を低くする解決策の一つとしてはやはり、当団体に限らず衛星開発に関して、過去に何が行われてきたのか、似た分野における実験にはどのよう物が存在するのかについてを知ることが大事だと思います。知恵は知識の積み重ねの先にあるものであるということを一般教養の授業で習ったのでこのように感じました。