こんばんは.
突然ですが,衛星部屋のslackには個人の分報があります.そこで以前このようなつぶやきがありました.
というわけで、今回は衛星部屋のブログ執筆への敷居を下げるべく,ふざけた文体で脱線しながらダラっと書きます.何書くかこの時点で未定ですが,おそらくチラシの裏が相応しい内容になると思うので暇すぎて駄文が読みたい気分になったら読んでください.
外出自粛な昨今,皆様いかがお過ごしでしょうか.私はこの機にバ美肉太郎になりました.これはバ美肉の機運が高まってVroid→Blender→Unity→VRChat,という怒涛の環境リレーで仮想空間で美少女になることに成功した図です.すました表情と軽いシャフ度がいいですね.
オタク,機運で行動しがち.(この間も機運が高まってウマ娘の原作となったゲームに手を出したら当然のように敗北しました.)
まぁそれはそれとして,この環境リレーができるのって優秀だなと思いました.扱うソフトが違うのに同じモノを違う形で編集できるってすごい.ものづくりの場面では,何かの橋渡しや仲介を行うための規約などはインターフェースと呼ばれます.今の話ですと1つのファイル形式を複数で扱える,あるいはファイル形式をコンバートする仕組みがその一例かと思います.どうした急にって感じですよね.ワイトもそう思います.
さて(強引),インターフェースって単語,使い勝手がいいので雑に使ってしまうのですが少し抽象的です.そしてこの抽象的な単語の内容をいかに具体的に整合性を保って定めていくかがモノの出来映えを左右する場合は多いです.
例えば我々は衛星運用時,衛星の状態を監視するためのデータをダウンリンクし,それをデコードしますが,デコードソフトの出力はただの数字の羅列です.一方これを解釈して意味のある内容として吐くソフトは別物になっていますが,このソフトが問題なく動くのはインターフェースを決めたからといえるでしょう.
このように互いに異なるシステムやコンポーネントが有機的に動くためにはそれぞれを仲介する部分を設計する必要があります.しかし,普段から〇〇系などサブシステム単位で開発を行い,「これらの境界は誰の責任範囲か」が曖昧になると,後々ボディブローを繰り出してきます.ちなみにこれはOPUSAT-IIの反省の1つです.
ものをつくる際,最初のうちは要求分析のように抽象度の高いものを細かな要素に切り分けます.ここで,「どういう要素に切り分けるか」だけでなく「各要素の境界をどうつくればうまく動くか」を考えるとよくできた設計になるかもしれません.
※バ美肉の話だけしてもなんなので,ものづくりに関連する話題と無理やりこじつけて書きました.
最後に,恒例となっている本の紹介をして終わります.締めの文言の代わりにコレが使えるのめっちゃ楽ですね.今回は以前読んだものを2冊取り上げます.
・ 日本の哲学を読む:「無」の思想の系譜
書店に行った時に人文系新書の棚に迷い込み,「なるほど,そういうのもあるのか」とノリで選んで読んでみましたが難しかったです.この中で「媒介するもの」についての話があるのですがこれもインターフェースですね(多分違う)
・ UNIXという考え方
UNIX哲学の本です.一貫した思想に従ってつくられたことがよくわかります.設計を自分で考えて泥沼になりがちな我々にとって他の事例を知る意味でヒントになると思ってます.そうでなくても設計に対する哲学を聞くのって単純に面白いので私は楽しく読みました.
それでは.