はじめまして、B3の上田です。

 ブログの更新頻度が高めになっていますが、その理由は新型コロナウイルスの影響で暇を持て余しているからですね。皆さんいかがお過ごしでしょうか?私はクリントイーストウッド監督の作品を見漁っております。大変な時期ですが、日々に楽しみを見つけて少しでも楽しく暮らしていきたいですね。

 

 今回のブログでは、構造系から見た衛星開発について紹介できたらと思います。私達は現在、当センター二機目となる超小型人工衛星「ひろがり」のフライトモデルを作成しており、私は衛星の構造設計や振動試験などの各種試験実施、衛星組み立てなどを行う構造系の一員として活動しています。

 私が本プロジェクトに加わったのは去年の四月でしたが、当時の衛星構体は下の写真のように銀色で、EMであったため様々なところにネジ穴が空いていました。しかし、衛星の設計は大部分が完成しており、私たち二年生は主に構体の試験や組み立ての練習などをしていました。

 

ひろがりのEMモデル

 

 しかし、九月くらいに私に衛星の部品をイチから作るチャンスがやってきました。「ひろがり」は軌道上でパドルを展開し、パドル上のカメラを用いて撮影を行うのですが、カメラの配線が他の部品と干渉してしまうので、干渉を防ぐための「跨線橋」のような部品を作って欲しいということでした。

 私は早速張り切ってCADでモデルを作り、3Dプリンターを用いて試作品を作ってみるのですが、それがなかなか難しい!「ここにネジ穴作ったら邪魔だなあ」とか「どのくらい部品の厚みがあったらええんやろ」など、部品の形状を決める判断が難しかったです。

 設計をする中で最適な形状の部品を作る難しさがよくよく分かったとともに、衛星全体の設計をした諸先輩方は本当にすごいなあと感じました。また、最適な形状が作れた!と思っても、それを実際に作るとなると不可能な場合があるということも学びました。特に部品内部に直角を作るのは3Dプリンターなら上から積層していくので簡単ですが、金属を削って作る際は難しいということは盲点でした。当時の自分は機械工作の経験がないので、分からないのは当たり前といえば当たり前でしたが、やはり自分でものを手作業で作るという経験は不可欠だなと実感しました。

 このような感じで四苦八苦してできた部品が下の写真の赤矢印で示した部品になります。まさに「橋」そのものという非常に簡単な部品ですが、自分が作った部品が衛星に載って宇宙に行くと考えると、心にくるものがあります。大学生という身分で人工衛星を作るという経験ができるのはなかなかないことなので、このような環境に身をおけていることを非常に幸運に思っています。

 

跨線橋部品

 

 このような感じで衛星開発は進み、現在の構体は太陽光パネルを纏い、より衛星っぽい姿になっています。新型コロナウイルスの影響で開発は中断していますが、また開発ができるようになったら皆で頑張っていきたいです。最後になりますが、皆さん健康にお気をつけください。よく食べて、よく眠り、日々を楽しく暮らしていきましょう!

ひろがりFM構体