ある日,我が小型宇宙機システム研究センターにある依頼が来た.

"ジェット風船で人は飛ばせますか?"


なぁに言ってんだ出来るわけないだろ!
と言うのは簡単だ,がここは大阪.
実現可能性やそもそも何故この団体に依頼が来たのかを考えるよりも,面白そうだからまず引き受けることにした.
アホみたいなことには積極的な団体だ.

この時点で10月11日
まずノートにどうやって飛ばすかの概念図を書いてみた.
テレビでもチラッと映ったノート

身体に風船を巻きつける案もあったが,計算してみれば2万個程度必要となるため断念.
そもそもボビーさんが重すぎるというツッコミは無しだ.

テレビではさらっと実験に至ったが,実は休日返上で1週間と3日をかけ様々な部材やシステムを試し,やっと100個の風船を同時に飛ばす機構を生み出した.
主なメンバーは3,4年生だが実験レポートや卒業研究よりも真剣に取り組んだ.単位よりも風船である.
風船の栓の材質や栓を抜けやすくするための洗剤を試しているところ

栓は様々な材質を試したが燃料チューブが最適だと判明.
また青色の風船は空気が抜けにくく,白と黄色は抜けやすいことも分かった.今後の人生で役に立つことのない知識を得た.
この時点で10月4週目,そして本番まで残り1週間

しかしこの機構をボビーさんを飛ばす規模にまで拡大すると縦横30m・高さ5mの非常に大掛かりな装置に.しかも納期は1週間で費用は3000万円.

急遽,人力で風船を同時に飛ばすアイデアを練ることとなった.
残り1週間.発注の事も考えると4,5日程度である.
この時点でメンバーは"楽しくできればいいかぁ"という楽観モードへ移行.考え出したあの機構で実験をしたかったが残念である.

そして風船を金網に固定する新たな方法を考案した.
一つの網で60個の風船がセットできるようにした

タコひもで線を抜く仕様.
ちなみに1ユニットで1000円以下にしなければ予算が足りないという状況であった.予算と時間と人手が圧倒的に足りないのだ.
大学ではスタッフさんにもお手伝いをして頂いた.
皆で風船をセットする図


そして本番10月30日あきる野市民球場.
エキストラさんはライトからセンターの守備位置あたりまでいっぱいに.
総勢752人だとか

しかし,風船発射ユニットとボビーさんを繋ぐテグスが絡まる,そもそもユニットが出来上がっていない等の問題で現場は混乱.
そして放送通りしっちゃかめっちゃか.カウントダウンをしてみるもののまさに…


地獄絵図



3週間というあっという間の出来事だったが非常に楽しかった.
これほどお金をかけたアホなことは二度とできないだろう.

イッテQスタッフの皆様や協力して頂いたエキストラの皆様にこの場を借りてお礼申し上げます.ありがとうございました.


※おまけ
今回使用したイッテQのTシャツ
ボビーさんのサイン色紙と本番当日の日付を間違えた中附さんのサイン


つづく…?