2014年9月19日
この研究室にある国宝級の代物が運び込まれるとの噂を耳にした私は急いで駆け付けた.

いつもは静かな研究室も今日ばかりは騒々しい.
皆会議に集中できなくなり研究室内をうろつき始めた.
動揺する一同
冷静沈着な彼らも興奮を抑えきれないようだ.どうやら噂は本当らしい.
そして午後1時.ついに届いた.
それは宇宙工学に携わる者ならば誰もが知る国宝級の代物だった.
目にモザイクをかけているわけではない

ここが外れる

そうペンシルロケット,本物だ.とても美しい.惚れ惚れする.
こんな小さな機械が現在の国産ロケットへと発展したのだからとても感慨深い.
メンバーは皆我先にとこのロケットを手に取り"美しい"やら"素晴らしい"と呟いていた.
さすがこの大学を代表する人材だ,"ジュラルミンなのか""ここはSUSか?"と材質の話をする者までいた.
しかし気づくと研究室前はこのロケットを一目見ようと大混乱だった.暴動にまで発展しそうな勢いだ.
しばらくの間見惚れていた彼らも我に返り,この混乱でロケットが消失せぬよう地下通路から輸送することで事なきを得た…
秘密の地下通路



今日は貴重な体験が出来たとともにこの研究室の施設の広さに私は驚いた.

恐らく彼らはあのロケットの美しさを糧に,今日も明日も明後日も,終わりの見えぬ会議と仕様決定に取り組むのであろう…


終わり