OPUSATプロジェクトマネージャの別所です.
この言葉を言えるのも今日が最後です.
僕は文字を書くのが苦手です.
というのも,
言葉の選び方が人より下手くそで,
いつも,
「何言ってるかわかんない」
「というか,長い」
などと,
励ましの言葉をいただきます.
もうすぐ2012年が終わります.
終わったからと言って,
何も変わらないのですが,
とりあえず記念に,
「わかりにくくて,長い」文字の集まりにお付き合いください.
このたび,OPUSATプロジェクトマネージャの肩書きを交代し,
2013年1月からは少しの間,電源系開発メンバーとして,
プロジェクトに関わらせていただくこととなりました.
2011年からこのOPUSATプロジェクトのリーダーとして参加し,
「プロマネとは何か?」
ということを自問自答してきました.
一応,
「プロジェクトを成功に導く人」
ということくらいは分かっているつもりですが,
じゃあ,実際にはそのためにどういう仕事をすればいいのか,
未だに答えが見つかりません.
プロマネという肩書を背負って間もないころ,
東京大学の中須賀先生は,
「24時間,365日,プロジェクトのことを考えなければならない」
と言いました.
とてつもなく圧倒され,不安になり,
逃げ出したくなったことを思い出します.
最初は,この言葉通りの行動ができなく,
周りのみんなの方がより積極的に取り組む姿をみて,
自分には向いていないんじゃないかと思いました.
今考えると,
この言葉は技術的なことが何も含まれていないため,
どんな人にも理解できます.
頭が非常に弱い僕でも
24時間,365日,OPUSATのことだけを考えればいいわけですから.
そのため,この言葉はいつしか,
僕の中で目標とする言葉となっていきました.
次に,先代のセンター学生代表である田中くんにもたびたび相談しました.
ある時には,非常に丁寧に罵られたり,
ある時には,参考になる書籍やwebの情報を教えてくれ,
とても愛情を持って接してくれました.
実は最初,
田中くんがやってきたことをやる,ということを考えていました.
同じ学生にできたことだったら,できるのではないか,
という思いでした.
彼は,活動部屋に常駐し,
いつ寝ているのかもわからない生活の中で,
いろいろなことをマルチタスクでこなしながら,
後輩に的確なアドバイスをする,
という天性の才能を見せ付けられ,
とてもじゃないけど,
不器用な僕にはまねできないと感じました.
しかし,いつかの折に,
人と同じことを目指す必要はない,
なぜならば,
「プロジェクトマネージャはプロジェクトを成功に導く人」
なのだから,
と自分の中に確信し,
「自分にしかできないことは何だろう?」
と探す日々が始まりました.
僕が具体的に行ったことは,ずばりひとつです.
「翻訳」
です.
衛星プロジェクトの特徴的な点の一つに,
大規模複雑ということが挙げられると思います.
僕たちが作っているcubesatとは,
その中でも非常に小規模なものかもしれません.
どこかの大学では,
数人でやってのけたということも聞きます.
でも,
本当の意味で,
「プロジェクトを成功させる」ためには,
無視できない設計要求が多くあることに,
開発の中で気付かされました.
現在進行形で気付かされます.
どこまで考えるか,
という点は議論してもし尽くすことはないと思いますが,
仮にどこの範囲までで仕事の限界を決めてしまうと,
その見極めの打ちどころが悪ければ,
おそらくプロジェクトは失敗します.
しかも,もっと悪いのは,
なぜ失敗したかがわからないことが大いにあり得ます.
前置きが長くなりましたが,
cubesatでも多くの人数をかけて,
それぞれがこの議論してもし尽くせない隠れた設計要求を見つけ出さないといけません.
これは経験がない本センターであれば,
なおのことです.
そのため,
多くの人が自分の多くの時間を割いた情報を持ってしまいます.
持たなければなりません.
ここで,
自分たちが作っている成果物に立ち戻ると,
「OPUSAT」
ただ一つです.
何が言いたいかというと,
多くの人が多くの時間を割いた情報をひとつの成果物に統合するために,
情報の共有が必要となるということです.
つまり,
僕はその情報の中心にいて,
それぞれの情報の翻訳をしたということです.
そのためには,
「その人は何が知りたくて,今の議論で何が分かって,何が分かっていないか」
を見極めることが必要です.
これはかなりきつい作業です.
まず,本当の意味で,
「その人は何が知り~」
ということはわかりません.
なので完全に推測です.
なので,
その人の顔色,口調,価値観,…etc.
から,
推測するしかありません.
次に,
なんとなくわかったとして,
(わかるんだw)
そのギャップをどう埋めるか,です.
これが僕を最も精神的に追いつめる作業となったのですが,
ある人は伝わって,完了したと思っている議論でも,
ある人はまだわかっていないという状況が往々にしてあります.
どうするかというと,
「もう一回説明してもらう」
のです.
ある人は完了したと思ってるわけですから,
話を長引かせやがって...
めんどくせぇな...
とか思わせてしまったと思います.
しかも,
ソースが「推測」なのですから,
間違っていることもあります.
わかっていないと思ってたけど,理解していた場合には,
おれのことをバカにしてるのか...
という印象を持ったかもしれません.
そんなリスクの中で,
丁寧に「翻訳」し,
同じフィールドに持っていくことが最も重要だと思いました.
(宇宙的に言うと,同じスペースか?w)
こんな作業を繰り返す中で,
「自分にしかできないこと」
をなんとなく理解していったのだと思います.
このやり方が適切だったとは思いません.
十分だったとも思いません.
必要なのは,
「プロジェクトが成功する」
ことなわけですから,
それに対しての評価が求められます.
2013年からは,今4回生の西野くんがプロマネの肩書を背負います.
ずばり,彼はとても苦しむことになると思います.
それと引き換えに手にすることもあります.
とても貴重な,
「実際に打ちあがる衛星のプロジェクトマネージャ」
を経験することです.
これは実に稀なことだと思いますし,
うまくいけば,輝かしい実績の一つです.
ただ,こんなものよりももっと大事でかけがえのないものをすでに彼は手にしています.
それは,
「志を共にする仲間」
です.
「プロマネとは何か?」
を知るヒントはこの「仲間」にあると思います.
こんなことをだらだらと考えていたら,
「24時間,365日OPUSATのこと」を考えていました.
いくつかは目標に近付けたかな...
でも,はっきり言って僕は,
「プロジェクトを成功させるために必要なこと」
を完了できませんでした.
とても悔しい思いです.
このまま僕がプロマネをしても実際に,
プロジェクトを成功させられるかどうかはわかりません.
そういう意味では,
プロジェクトを成功させられる可能性があるのは,
西野くんやこれからを担う開発メンバーだけです.
きっとうまくいくと信じています.
"ちょっと"長くなってしまいましたが,
この辺で.
「おいおい,卒業モードか?」
と言われかねないので,
念のため言っておきますが,
今のM2は新年明けたからと言って,
まだまだ手を緩める気はありません.
老いぼれも働かせていただきますよ.
なんたって,
SSSRCの理念は,
「主体性を持って行動する」
ですからね.
この言葉を言えるのも今日が最後です.
僕は文字を書くのが苦手です.
というのも,
言葉の選び方が人より下手くそで,
いつも,
「何言ってるかわかんない」
「というか,長い」
などと,
励ましの言葉をいただきます.
もうすぐ2012年が終わります.
終わったからと言って,
何も変わらないのですが,
とりあえず記念に,
「わかりにくくて,長い」文字の集まりにお付き合いください.
このたび,OPUSATプロジェクトマネージャの肩書きを交代し,
2013年1月からは少しの間,電源系開発メンバーとして,
プロジェクトに関わらせていただくこととなりました.
2011年からこのOPUSATプロジェクトのリーダーとして参加し,
「プロマネとは何か?」
ということを自問自答してきました.
一応,
「プロジェクトを成功に導く人」
ということくらいは分かっているつもりですが,
じゃあ,実際にはそのためにどういう仕事をすればいいのか,
未だに答えが見つかりません.
プロマネという肩書を背負って間もないころ,
東京大学の中須賀先生は,
「24時間,365日,プロジェクトのことを考えなければならない」
と言いました.
とてつもなく圧倒され,不安になり,
逃げ出したくなったことを思い出します.
最初は,この言葉通りの行動ができなく,
周りのみんなの方がより積極的に取り組む姿をみて,
自分には向いていないんじゃないかと思いました.
今考えると,
この言葉は技術的なことが何も含まれていないため,
どんな人にも理解できます.
頭が非常に弱い僕でも
24時間,365日,OPUSATのことだけを考えればいいわけですから.
そのため,この言葉はいつしか,
僕の中で目標とする言葉となっていきました.
次に,先代のセンター学生代表である田中くんにもたびたび相談しました.
ある時には,非常に丁寧に罵られたり,
ある時には,参考になる書籍やwebの情報を教えてくれ,
とても愛情を持って接してくれました.
実は最初,
田中くんがやってきたことをやる,ということを考えていました.
同じ学生にできたことだったら,できるのではないか,
という思いでした.
彼は,活動部屋に常駐し,
いつ寝ているのかもわからない生活の中で,
いろいろなことをマルチタスクでこなしながら,
後輩に的確なアドバイスをする,
という天性の才能を見せ付けられ,
とてもじゃないけど,
不器用な僕にはまねできないと感じました.
しかし,いつかの折に,
人と同じことを目指す必要はない,
なぜならば,
「プロジェクトマネージャはプロジェクトを成功に導く人」
なのだから,
と自分の中に確信し,
「自分にしかできないことは何だろう?」
と探す日々が始まりました.
僕が具体的に行ったことは,ずばりひとつです.
「翻訳」
です.
衛星プロジェクトの特徴的な点の一つに,
大規模複雑ということが挙げられると思います.
僕たちが作っているcubesatとは,
その中でも非常に小規模なものかもしれません.
どこかの大学では,
数人でやってのけたということも聞きます.
でも,
本当の意味で,
「プロジェクトを成功させる」ためには,
無視できない設計要求が多くあることに,
開発の中で気付かされました.
現在進行形で気付かされます.
どこまで考えるか,
という点は議論してもし尽くすことはないと思いますが,
仮にどこの範囲までで仕事の限界を決めてしまうと,
その見極めの打ちどころが悪ければ,
おそらくプロジェクトは失敗します.
しかも,もっと悪いのは,
なぜ失敗したかがわからないことが大いにあり得ます.
前置きが長くなりましたが,
cubesatでも多くの人数をかけて,
それぞれがこの議論してもし尽くせない隠れた設計要求を見つけ出さないといけません.
これは経験がない本センターであれば,
なおのことです.
そのため,
多くの人が自分の多くの時間を割いた情報を持ってしまいます.
持たなければなりません.
ここで,
自分たちが作っている成果物に立ち戻ると,
「OPUSAT」
ただ一つです.
何が言いたいかというと,
多くの人が多くの時間を割いた情報をひとつの成果物に統合するために,
情報の共有が必要となるということです.
つまり,
僕はその情報の中心にいて,
それぞれの情報の翻訳をしたということです.
そのためには,
「その人は何が知りたくて,今の議論で何が分かって,何が分かっていないか」
を見極めることが必要です.
これはかなりきつい作業です.
まず,本当の意味で,
「その人は何が知り~」
ということはわかりません.
なので完全に推測です.
なので,
その人の顔色,口調,価値観,…etc.
から,
推測するしかありません.
次に,
なんとなくわかったとして,
(わかるんだw)
そのギャップをどう埋めるか,です.
これが僕を最も精神的に追いつめる作業となったのですが,
ある人は伝わって,完了したと思っている議論でも,
ある人はまだわかっていないという状況が往々にしてあります.
どうするかというと,
「もう一回説明してもらう」
のです.
ある人は完了したと思ってるわけですから,
話を長引かせやがって...
めんどくせぇな...
とか思わせてしまったと思います.
しかも,
ソースが「推測」なのですから,
間違っていることもあります.
わかっていないと思ってたけど,理解していた場合には,
おれのことをバカにしてるのか...
という印象を持ったかもしれません.
そんなリスクの中で,
丁寧に「翻訳」し,
同じフィールドに持っていくことが最も重要だと思いました.
(宇宙的に言うと,同じスペースか?w)
こんな作業を繰り返す中で,
「自分にしかできないこと」
をなんとなく理解していったのだと思います.
このやり方が適切だったとは思いません.
十分だったとも思いません.
必要なのは,
「プロジェクトが成功する」
ことなわけですから,
それに対しての評価が求められます.
2013年からは,今4回生の西野くんがプロマネの肩書を背負います.
ずばり,彼はとても苦しむことになると思います.
それと引き換えに手にすることもあります.
とても貴重な,
「実際に打ちあがる衛星のプロジェクトマネージャ」
を経験することです.
これは実に稀なことだと思いますし,
うまくいけば,輝かしい実績の一つです.
ただ,こんなものよりももっと大事でかけがえのないものをすでに彼は手にしています.
それは,
「志を共にする仲間」
です.
「プロマネとは何か?」
を知るヒントはこの「仲間」にあると思います.
こんなことをだらだらと考えていたら,
「24時間,365日OPUSATのこと」を考えていました.
いくつかは目標に近付けたかな...
でも,はっきり言って僕は,
「プロジェクトを成功させるために必要なこと」
を完了できませんでした.
とても悔しい思いです.
このまま僕がプロマネをしても実際に,
プロジェクトを成功させられるかどうかはわかりません.
そういう意味では,
プロジェクトを成功させられる可能性があるのは,
西野くんやこれからを担う開発メンバーだけです.
きっとうまくいくと信じています.
"ちょっと"長くなってしまいましたが,
この辺で.
「おいおい,卒業モードか?」
と言われかねないので,
念のため言っておきますが,
今のM2は新年明けたからと言って,
まだまだ手を緩める気はありません.
老いぼれも働かせていただきますよ.
なんたって,
SSSRCの理念は,
「主体性を持って行動する」
ですからね.