こんばんはー。伊藤です。

前回の続きでおいしいラーメン店の話題でもよかったのですが、
伊藤の頭の中はラーメンでいっぱいだと思われてしまうかもしれないので、
今回は衛星開発などに関連した話を書きます。


ついこの間、UNISEC全体で取り組んでいるSPindleというプロジェクトに関する論文を
Nano satellite symposiumという学会に投稿しました。


SPindleの活動に私は2年間くらい関わってきたのですが、
この取り組みを通して印象に残っているのが、"T-shaped ability"と
呼ばれる能力(スキル)の大切さです。このスキルはいろんな言い方を
されていまして、日本では”木を見て森もみる”などと言われたりします。


こんな感じのイメージです。

小型宇宙機システム研究センター広報室-T-shaped ability


衛星開発で例えると、専門知識(電源、電気回路、プログラミング、等)がT字の縦線で、一方T字の横線は専門知識をつなぎ合わせる手法・アプローチ(プロジェクトマネジメント、システム統合、等)に相当します。そしてプロジェクトが大型化・複雑化するほど、高度な専門知識をうまくつなぎ合わせる手法を選択することが成功のカギとなってきます。


日本(に限らず世界の多くの地域)では、非常に高度な専門知識を突き詰める研究(例えばNatural Scienceとか)がさかんな一方で、それらをまとめ上げる方法論は比較的軽視されてきたと言われることがあります。実際、企業なんかもプロジェクトを進めるうえで、独自のプロジェクトの進め方があるのでしょうが、それらのノウハウがガラパゴス化してしまい、その結果、歴史の浅い企業や斬新なアイディアのプロジェクトをスタートさせる際には、また一から方法論を組み立てなおす、という状況が生まれてしまうのではないかと思います。またこういったノウハウは、一度やってみないと実感できないpracticalな性質がありがちなのもこの状況に拍車をかけているのかもしれません。初めて衛星・ロケット開発に取り組む研究室/学生団体なんかも、同様の原理で少なからず苦労している部分があるのではないでしょうか?


SPindleは、このT字の横線に特化した教育プログラムです。私自身、SPindleの受講者と運営者の両方の立場に関われたおかげで、T-shaped abilityの大切さに気付きました。「この部分はあいつに任せよう」と周囲に思ってもらえるくらい1つ以上の専門知識を深めたうえで、全体を見渡せるスキルも会得したいですね。


いじょう、いとーでした。
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