こんにちは

西村です.

昨日は,神戸大学で開催されていた
スペースポート・シンポジウムに参加してきました.

$小型宇宙機システム研究センター広報室
宇宙船"Lynx"の模型


ご講演いただいたのは,プログラム順で紹介させていただくと,

山川宏教授(京大),Jeff Greason社長(エクスコア社),Andrew Nelson副社長(エクスコア社),稲谷芳文教授(ISAS),中須賀真一教授(東大),落合俊昌主席チーム統括(三菱重工),John Mankins社長(アーティミス・イノベーション社),A.C.Charania社長(スペースワークス・コマーシャル社)

と産学官・国内外各方面の権威の方々でした.

主な内容は,エクスコア社が数年以内に飛行を予定している
"Lynx"という宇宙船によるサブオービタル宇宙旅行の説明および
その他の活用(微小重力下での実験および超小型衛星の打上)についてでした.
また,日本の宇宙政策および宇宙船開発や
宇宙太陽光発電や戦闘機を用いた衛星の軌道投入についての
ご講演もありました.

主題であるエクスコア社の宇宙船"Lynx"の面白い点は,
新たに発射場を建設する必要がないことです.

どういうことかと言うと,
ごく普通の空港の滑走路から
ロケットエンジンで加速し,離陸を行い
垂直に上昇することで
宇宙旅行ができるということです.

Lynx


講演では,
神戸空港を例に,運航シミュレーションを行っていました.
横風を考慮しても,
滑走路幅を拡張すれば離着陸可能だそうで,
飛行させるだけであればかなり現実的で
かなりわくわくしました.

しかし,日本の空港で運航する場合は,
法律の改正が必要とのこと…
そのようなことを考えると,日本発の宇宙旅行は
かなり時間がかかるのかなと感じました…

宇宙太陽光発電の講演では,発電効率を考えても
今やSFの話ではなく
実証も目前ということでした.

改めて,宇宙産業に心が惹かれました.

最後に,参考として各社の
有翼サブオービタル機を紹介します.


$小型宇宙機システム研究センター広報室
Lynx(米・XCOR社)

$小型宇宙機システム研究センター広報室
VSS Enterprise(米・Virgin Galactic社)

$小型宇宙機システム研究センター広報室
Rocketplane XP(米・Rocketplane社)

$小型宇宙機システム研究センター広報室
Ascender(英・Bristol Spaceplanes社)

$小型宇宙機システム研究センター広報室
VSH(仏・Dassault aviation社)


どの機体もかっこいいですね音譜


ちなみにLynxでの宇宙旅行は,約4分間宇宙体験で
約1000万円なりお金

高いか安いかはあなた次第.

ではでは
おやすみなさい夜の街

※サブオービタルとは...
 下図のように地上から物を投げて弧を描いて飛ぶように地上100kmの宇宙に到達し、地上に帰ってくるものです

小型宇宙機システム研究センター広報室
Lynxのフライト