こんばんは

西村です.

日曜日は,「今週のニュース」です.
先週あったニュースを紹介させていただきます.
5月18日(水)のニュースです.



嫦娥2号が「太陽-地球ラグランジュ点」へ=中国の月探査機(Searchina)

『中国が2010年10月に打ち上げた月探査機の嫦娥2号が6月中旬、月周回軌道を離脱して、太陽・地球のラグランジュ点(ラグランジュ・ポイント)に向かう見通しだ。嫦娥プロジェクトの葉培建総設計顧問がこのほど明かにした。中国のポータルサイト網易などが報じた。

 ラグランジュ点とは、公転の関係のある2天体の周辺に存在する、重力場と“遠心力”が安定的につりあった場所。フランスの数学・物理学・天文学者のジョゼフ=ルイ・ラグランジュ(1736-1813年)が存在を数学的に証明した。

 2天体が公転関係にある場合にラグランジュ点は5カ所存在するが、嫦娥2号が向かうのは太陽と地球を結ぶ線分(直線)を延長した場所にある点(太陽-地球L2)。地球からの距離は約150万キロメートルで、地球―月間の約4倍だ。投入が成功すれば、推進剤(燃料)などを用いなくとも、嫦娥2号は地球や太陽を基準にしてほぼ同一の空間内にいつづけることができる。

  地球・太陽のL2は太陽から見て地球の公転軌道の外側にあり、将来的に宇宙ステーション建設や地球から外惑星に向かう探査機・宇宙船の中継基地建設に有望な場所と考えられている。ラグランジュ点は宇宙空間における「すりばちの底」のような特徴を持っているため、周辺から微小天体などを集める性質もある。

 嫦娥2号は4月1日までに予定の月探査を終了して設計上の寿命にも達したが、推進剤には余裕があるという。L2への投入が成功すれば、地球の周辺にある「特異な空間点」の環境探査でも成果を挙げる可能性がある。

 米航空宇宙局は、地球周回軌道上にあるハッブル宇宙望遠鏡の後継機であるジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を2015年以降に、太陽-地球のL2に投入する計画だ。

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◆解説◆
 中国の宇宙開発はソ連の技術を土台に出発したが、その後は独自の技術開発を続け、有人宇宙飛行や月探査などの成果を挙げた。宇宙ビジネスでも実績を積み重ねている。

 中国人の“仕事ぶり”については、「徹底した一点集中管理」の体制を組めた場合、極めて高度な水準と精密さが必要な分野でも、成果を蓄積していく場合が多い。逆に、各担当者の「裁量幅」が大きい場合には、周囲が予想しなかった成功も失敗も目立つようになる傾向が目立つ。(編集担当:如月隼人)』



ラグランジュ・ポイントについての
知識が乏しいため,コメントしずらいですが…
今回の環境探査が成功して,
将来のラグランジュ・ポイントでの
宇宙ミッションに活かされることを期待します.

ちなみに嫦娥(じょうが)2号は,
2013年に打ち上げ予定の嫦娥3号(月面着陸を行う)の
着陸地選定用の写真を撮っていました.
嫦娥3号の着陸候補地は,虹の入り江(Bay of Rainbows)という場所です.
なんか,かっこいい名前ですね.

小型宇宙機システム研究センター広報室
虹の入り江


嫦娥2号の撮った虹の入り江→嫦娥二号月面虹湾局部影像图首次发布(sina)

中国の宇宙開発の情報が
もっと広く発信されると良いですね…
嫦娥3号が楽しみです音譜

おやすみなさい満月