どうも、荒木俊輔です。

きのうは帰省のため飛行機に乗りました。

全国的に風がひどかったですよね。

目的地の天候は雷雲のため視界不良。

飛ぶ前から近くの空港にダイバードするか、伊丹に引き返す恐れがありました。


乗ってみると伊丹上空からすでにひどい揺れ。
(というよりも、滑走の段階で強い方向修正が何度も入っていた)

しかも今日は最後列のシートに座っていました。

座席が重心から遠くなるにつれ、揺れはひどくなります。

なのに、なぜ最後列にわざわざ座ったかというと、ここだけ2列シートになってるんです。

ANAで最後列だけ2列配置というと、感のいい人なら機種がもうおわかりですよね?


さて離陸後、雲の中を突き進みながら上昇していきます。

すると上昇開始から15分、やっと揺れが落ち着きました。

しかし、このまま穏やかなフライトとはいきません。

天候が最悪の所に向かって飛んでいるのですから。


さらに10分後、急に横揺れがはじまりました。

ドリンクサービスをしようとCAさんが用意していましたが中断。

ベルト着用サインが点灯しました。

あわてて席に着くCAさんたち。

激しい縦揺れと横揺れが続いています。

乗客の中にご気分の悪くなられた方がいたようです。

すごいですね、その状況はCAさんの間ですぐに情報が共有されたようです。

ベルト着用サインが消えると、激しい揺れのなか何度も声をかけにいく。

ブランケットを持っていったり、冷たい水を持っていったり、氷を持っていったり。

途中、機長からの連絡がありました。

依然目的地の天候は悪く、着陸できない可能性があるとのことです。

そんな中、CAさんたちはなんとかドリンクサービスをしようと試みるも、さすがに中止となりました。

せめて飴でもと配りはじめた瞬間、ベルト着用サインが再び点灯しました。
(私は最後列だからもらえた)


目的地に近づくにつれ、さらに揺れが増してきます。

CAさんとパイロットは何度も連絡を取り合っており、

そのうち重要なものは我々乗客にも伝えられました。

激しい揺れがこれからも続くが安全には問題ないこと、
雲の切れ目を狙っての着陸が可能であること、
ダイバードを考える前に15分はホールドすることなどなど。


そうこうしているうちにアプローチ態勢に入りました。

揺れが激しいため、フライト時間が長く感じる。

高度を徐々に降ろしはじめ、フラップの稼働音が聞こえる。

よかった、こんななか降りれたんや。

そう思った瞬間、なぜか水平飛行へと移る。

機長「雷雲が再び空港上空に張り出してきました。気流の安定している海上で15分間ホールドします。」

うわ、はじめてや。すごい貴重な経験。

とは思いましたが、さすがに私も気分がすぐれなくなってきています。


待機がはじりました。

気流が安定しているというのは、
目的地の空港上空よりかはまだましだということです。

そう、伊丹上空と同じくらいの揺れは続きながらの待機なんです。

ずっとそんな状況が続いています。


15分後、機長より連絡が入る。

機長「燃料は十分に積んでおりますので、
あと1時間待機して目的地への着陸が依然不可能の場合、ダイバードします。」

なにかしらの答えが出るとは思っていましたが、まさかそれが激しい揺れの中でのさらなる待機とは…

気分があまり良くないので時間が経つのが遅く感じる。

急なマイナスGが度々かかります。

隣の50代くらいの女性は気分が悪くなり、限界を越えてしまったようです。


待機が始まって58分、ついに連絡が入りました。

機長「最終着陸態勢に入ります。この天候があと6分もてば着陸可能です。」

高度をずいぶん降ろしていき、町の灯りがようやく見えはじめました。

気流はそこそこ悪いですが、雨は全く降っていない。

これなら降りられる。


10分後、なんとか目的地の空港に着陸することができました。

突風が吹くせいか、タッチダウン寸前の機体の動きは、ふわぁっふわっドンっていう感じでした。

降りられた。

乗客の反応ですが、やっと降りられたって喜んでいる人もいましたが、多くはげっそりしてました。

ひとつ前に着陸する予定だった小牧からの便は、
天候回復まで燃料がもたず小牧へと戻っていったそうです。


たった280マイルのフライト、通常なら1時間で降りられるのですが、2時間20分もかかりました。

目的地の空港は日本では珍しくILS_CAT3bを配備しているのですが、
飛行機もパイロットも資格を持っていなければならないとなると、なかなか厳しいようです。

(以上の文章を読むと目的地がどこだか特定できますよね?)

ちなみに、飛行機の重心は通常、翼の前縁からコード長の1/4付近に位置しています。

揺れが苦手な方はこの付近の座席をとると、揺れが少ないはずです。


さてさて、やっと地面に降りることができました。

パイロットの目的地へ降りるという強い意志と、
CAさんたちの献身的なサービスに感謝いたします。

それでは、実家でゆっくりと卒業研究テーマを考えようと思います。

機種や目的地がどこなのかがわかった方はコメントください。
(SSSRCの人は除く。)

荒木俊輔