5時17分。徳島駅に着いた。


今日は曇りらしく、一向に明るくなろうとはしない。

俺は太陽を望んでいた。旅のはじまりはいつも太陽ともにあるものだと思っていた。理由は単純でそっちの方が旅っぽいから。前5回の旅全てが日の出と共に旅が始まった。そして、俺の気持ちを凛とさせた。だから今回も。いや、今回は特に・・・。


俺は祈るという行為を知りたかった。前回の旅のイスラム圏やチベット圏、前々回の旅のヒンドゥー教に触れ、日本の精神みたいなものに触れたくなった。だからこそ8月30日という普通の人にとって何も変らないが俺の中で特別な日の光で、俺の中でやっと認めることができた古代からある天照大神の光で俺の旅の門出を祝って欲しかった。その温かみで。その神々しさで。




お腹を空かしている自分に気付いた。近くにサンクスがあったので、そこで8個いりのスナックパンとシーチキンのおにぎりを買った。昨日、高校のラグビーの仲間と年末にやる同窓会の企画会議で手羽先やら味噌カツ等をかなり食べていたのだが8時間も過ぎると胃には何も無くなる感じがする。


緊張するとお腹が減るものだ。

そう思うと同時に昨日それなりにビールを飲んでいたのにバスの中でトイレに行かなくて済んだ事に感謝した。


やっぱりそれは緊張しているからかなっと思った。





ココで初めて1番の霊山寺が徳島駅近くにはないということを知った。それまでガイドブックみたいなものは買ったが真剣に読んでおらず、とりあえず徳島に行けばなんとかなると考えていたので。


だから予定より30分も早く駅に着いて何をしたかというと、駅が開くまでガイドブックをずっと読んで御遍路のイロハを学んでいた。そして最初に坂東駅に行けばいい事を知った。


電車が動く6時まで徳島駅で待っていたのだが、俺の感覚の中で徳島駅は長野の松本駅に似ているなと。


俺の初めての旅は電車&ヒッチハイクで日本を半周。その時2日目の朝を松本駅で過ごしたわけなのだが、駅の雰囲気。電車の車両。あの時の曇り空。全てがあの時とシンクロした。



電車に乗った。知らない土地で朝の特に始発の電車に乗るって電車オタクではないが中々いい気分になる。車両の中にはホトンド人がいないから独占した気分になる。


坂東駅に着いた。