◇全米オープン#8 混合ダブルスの柴原、パビッチ組が準決勝進出。車いすテニスの小田は初戦敗退  | "山川草木"setuの旅

◇全米オープン#8 混合ダブルスの柴原、パビッチ組が準決勝進出。車いすテニスの小田は初戦敗退 

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2023/9/6 全米オープン#8

混合ダブルスの柴原、パビッチ組が準決勝進出。車いすテニスの小田は初戦敗退 

【9月5日 第9日】 
混合ダブルスで柴原瑛菜、マテ・パビッチ(クロアチア)組が実力者ペアのバルボラ・ストリコバ(チェコ)、サンティアゴ・ゴンサレス(メキシコ)組に競り勝ち、準決勝に進出した。ジュニア女子シングルスでは、第3シードの石井さやかが主催者推薦で出場した米国選手に逆転勝ちした。第6シードの小池愛菜も勝ち、そろって3回戦に進出した。車いす部門も開幕、女子シングルス第2シードの上地結衣、同第4シードの大谷桃子らが初戦を突破したが、男子シングルス第1シードの小田凱人は、元世界ランク1位で現在13位のベテラン、52歳のステファン・ウデ(フランス)に敗れた。

[混合ダブルス準々決勝] 
○柴原瑛菜/マテ・パビッチ(クロアチア) 6-4,7-6(6) ●バルボラ・ストリコバ(チェコ)/サンティアゴ・ゴンサレス(メキシコ)

■柴原ペアが競り合いをものにした。総獲得ポイントでは77対56と大差をつけたが、ノーアドバンテージ方式で決着をつける「ディサイディングポイント」をことごとく相手に持っていかれ、接戦になった。だが、もつれたゲームを取れなかったことは柴原ペアには問題ではなかった。「自分が簡単なサーブをリターンミスしたのではなく、向こうがしっかりしたプレーをしてきたのでしょうがない」と柴原。突き放すチャンスを逃しても動揺はなく、安定したプレーを続けた。

■スコアが拮抗したからこそ、柴原のサービスゲームの安定感が際立った。「今日はすごくいい方だったと思う。(混合複は)3試合目だが、1試合目2試合目でいいサーブを打ってきた自信が今日につながった」と一度もブレークを許さなかった。

■2度目の引退を表明しているストリコバは、この試合でも鮮やかなネットプレーを見せた。16年、当時18歳の柴原が女子ダブルスのワイルドカード(主催者推薦)で全米に初出場した時の1回戦の対戦相手が、奇しくもこのストリコバだった。3-6,2-6の完敗からキャリアをスタートさせた柴原が、今やダブルスのトップ選手の一人になった。

[車いすテニス男子シングルス1回戦] 
○ステファン・ウデ(フランス) 6-1,6-1 ●小田凱人

■小田の取材は「いい負けっぷりだったかなと思います」という苦笑いから始まった。「1回戦で負けることはもちろん想像してなかった」と率直に話した。ウデは元世界ランク1位、52歳の今も13位にいるのは立派だが、ファンの一部には峠を越した選手という印象もあるだろう。だが、小田のプレーを研究し、大胆かつ精密なプレーで挑んできたベテランはさすがだった。

■デュースサイドでワイドに逃げるサーブ、小田の体の近くをねらって深く打ち込むトップスピン、前に入り早いタイミングで放つカウンター、そのどれもが小田の脅威になった。小田は「相当考えてたなと思う。サーブも返球も、僕のいいところを消し、出させないように出させないようにという戦い方でやってきた」と舌を巻いた。

■手ごわい敵は自身の内面にもいた。今季は全仏とウィンブルドンを制し、ランキング1位も奪取した。挑む立場から地位を守る立場になり、勝たなくてはいけないという重圧を今までになく感じながらの試合だった。「そういう弱い自分というか感情に負けた」と小田は自嘲気味に話した。

■「すごい大きな負け。30歳になっても印象深く残るだろう」というほどのダメージだった。だが、小田にはその重さを受け止める覚悟がある。「負けを生かして頑張りますってのは、僕はあんまり好きじゃない。負けは負けなので」。敗戦から学ぶ、敗戦をバネに、というような決まり文句で今の思いを打ち消すのではなく、この「悔しいというか、恥ずかしい思い出」を深く心に刻むと決めた様子だ。

[車いすテニス女子シングルス1回戦] 
○上地結衣 7-5,6-1 ●ダナ・マシューソン(米国)

■上地のコメント「ショットのコースの甘さで、彼女の打ちやすい所に送ってしまって後手に回る、というのが序盤だった。ラリーが長くなれば絶対的に自分の方が走れる自信はあるし、有利になるので、(相手を)動かすこととテンポを崩すことをもう一度意識してプレーした。ずるずる行きそうな雰囲気もあったが、しっかりと食いとめられた。8月に国枝(慎吾)さんにサーブをご指導いただく機会があり、指摘していただいたコースとモーションのテンポについて重点的に練習してきた。そのサーブを今大会で出していけたら」

[ジュニア女子シングルス2回戦] 
○石井さやか 2-6,6-3,6-4 ●V.Osuigwe(米国)  
○小池愛菜 7-6(8),6-4 ●E.Yaneva(ブルガリア) 

[ジュニア男子ダブルス1回戦] 
○坂本怜/F.Cina(イタリア) 7-5,4-6,[10-8] ●M.Kriznik(スロベニア)/M.Mrva(チェコ)

[車いすテニス男子シングルス1回戦] 
○三木拓也 6-2,6-3 ●C.Stroud(米国) 
○マルティン・デラプエンテ(スペイン) 6-0,6-7(5),6-4 ●眞田卓 
○R.Spaargaren(オランダ) 6-7(6),6-4,6-4 ●荒井大輔

[車いすテニス女子シングルス1回戦]
 ○大谷桃子 6-0,6-2 ●朱珍珍(中国) 
○ルーシー・シュカー(英国) 4-6,6-3,6-4 ●田中愛美 
○イエシカ・グリフィユン(オランダ) 6-1,6-1 ●船水梓緒里 

[車いすテニス クアード シングルス1回戦]
 ○菅野浩二 6-3,6-2 ●D.Perez(チリ)
(秋山 英宏)

【全米オープン】
開催日:8月28日(月)~9月10日(日)(予選 8月22日(木)~)
https://www.usopen.org/

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