親元を離れ、1人瀬戸内海の島へやってきた葉(よう)と、島で異端児扱いされていた真以。

急速に近づく2人だったが、真以は島に逃げ込んできた脱獄犯と消えてしまう。20年後、葉は意を決して真以に会いにいくが…。


ゆるやかな肯定と再生、背中を押してもらえる1冊!




2学期が始まり自分の時間ができて、

久しぶりに長編小説を読むことが出来ました。

この秋はたくさん本を読みたい!

(いつも言ってる気がするな…)









 

 


【ひきなみ】千早茜 著


瀬戸内海の美しい風景が目に浮かび、細かな情景描写がとても素敵です。海や波、波止場、高速船、灯台など、自然豊かな島を舞台に物語は進みます。












小学校6年生という多感な時期に転校、親元を離れた暮らし、田舎ならではの周りの他人との近さ…あらぬ噂話、偏見、男尊女卑。窮屈な暮らしの中で出会う、本当に心を許せる友。









友情物語から、脱獄犯との出会いを境に物語は急展開。引き込まれて一気に読んでしまいました!

今の自分の現実から遠過ぎる話だけれど、やけに現実味もあり、日本のどこかで本当にこんな事が起こっているのでは…という錯覚。









子供の頃に抱えた心の傷を背負いながら、大人になっった2人。社会の理不尽さ、生き辛さに悩む葉。しかし20年ぶりの再会によって少しずつ開かれていく葉の気持ち、未来への希望。









これから2人はどうなっていくのだろう…というドキドキ感を持ちつつ、過去を払拭して力強く生きていく未来が見えて清々しく読み終えました。続編も読みたい!そして、千早茜さんの他の作品も読んでみたくなりました。









次はどれにしよう!

読む前のドキドキ感、選ぶ時間も好き✨


 

 



 

 



 

 



 

 



 

 





【追記】

コレも読みました!


 

 





障がいがあっても、パワフルなお母さん!
元気貰えます✨