続きです。
出産当日

14時からが面会時間だったため、父と母が会いに来てくれました。(この時赤ちゃんはまだナースステーション。)
父母、夫、娘、私の5人で病室でワイワイ談笑していると、突然院長先生がやって来ました。
「お父さんお母さんですか?ちょっとご一緒にお話よろしいですか…?」
私はその時
多指の事の説明だろうな、
忙しい中わざわざ部屋まで来て下さって申し訳ないな、と思っていました。
先生は神妙な面持ちで話し始めます。
『この度はおめでとうございます。赤ちゃんですが…お顔の特徴から、ダウン症の可能性があります。まだ検査してみないとわかりませんが90%位…。それから酸素がうまく取り込めていないので総合病院へ救急搬送します。よろしいでしょうか?』
幸せな時間が、突然緊迫した雰囲気に飲み込まれました。
救急って…!
命に関わるの…?
しかもダウン症…?
胸の鼓動が早くなり血の気が引くのがわかります…。でもしっかりしなきゃ!大丈夫!大丈夫!と、気を張っていました。両親も娘もいたし、その場で泣いたり不安な表情は見せられませんでした。
搬送前の赤ちゃんに会いに皆んなで新生児室へ向かいました。保育器の中でスヤスヤ気持ち良さそうに眠ってる。
触れてみた。
モロー反射…可愛い
プニプニだ
早く抱っこしたいな
こんなに元気そうなのにな
ごめんね…

心配で心配でたまらなくて、母親なのに何も出来ないことが不甲斐なくて寂しくて…でも医療を信じるしかなくて。
搬送されていく息子を見送り、胸がぎゅーっと締め付けられたのを覚えています。
③に続きます。
