「ラプラスの魔女」
2018年 日本作品 116分
サンシャインシネマ姶良 10:00 ★★☆☆☆
監督=三池 崇史
脚本=八津 弘幸
主演=櫻井 翔
原作がSF的要素を盛り込んだ薄めのミステリーで、わたし的には東野圭吾作品ではあまり高評価ではなかったのですが、映画の方はSF部分を精査して考証してない所為かトンデモミステリーに仕上がっているなという感じです。
医学的・科学的考証が雑だし、本来フィーチャーされないといけない登場人物がただ空気のように居るだけになっていて脚本の練りが足りないなと感じるし、画的にもラフのままノッペリした背景やコントのようなセットで作り込んでないなと感じて、それがストーリーに入り込めない原因になっていて残念ですね。
せっかくクセのある役者を配置しているのに記号的にしか見えないのは演出面の問題かな。
抑もミステリーを銘打って作っているのに、ただメイン役者のビジュアルだけを楽しむしかないというのはどうかなという印象です。
豊川悦司氏の怪演だけが見所かな。
「となりの怪物くん」
2018年 日本作品 105分
サンシャインシネマ姶良 12:25 ★★★☆☆
監督=月川 翔
脚本=金子ありさ
主演=菅田 将暉
菅田将暉くんのハイテンションな演技や土屋太鳳ちゃんの抑えめな演技が作品とマッチしていて面白く観られます。
一歩間違えると嘘くさくなってしまいそうな設定を、コスプレ感満載な制服や春のギャグマンガ的キャラクター造形のおかげで、こういう世界ですと認識させて、やや強引に作品世界に誘う描き方には月川翔監督は巧いなと感じられます。
冒頭のワイヤーアクションもこの手の作品では珍しくこういった映像表現は中々のものだなと感じられます。
若干西野カナのPVかなと思える部分はあるものの、良く出来た青春映画の一本に仕上がっているなという印象です。
エピソードを無理やり詰め込んでるから消化不足になっている感じは否めないけど、人気の若手俳優のみなさんが活き活きと演じていて観ていてホッコリできます。
菅田将暉くんと山田裕貴くんは「あゝ、荒野」でも共演してますが、全く違う人物に見えて流石と言う他ないですね。