先日、受講者さんとお話した。
その話が、「護身術に関する再認識」であった。
それは私が何度も記事にしている内容だ。
護身術とは本来、危険を回避するものである。
そして危険の度合いに合わせてそのスタイルを変えていくのも護身術。
危険を事前回避できず、襲撃者とガッチ遭ったならば、咄嗟に間合いを取り、逃亡する。
襲撃者からなるだけ早い段階で遠ざかる。これ常識である。
それでも逃亡できなかった場合に限り、状況に合わせて捌きや防御、打撃、護身具・身の回り品を使用していく。
勿論、凶器の使用及び複数等、凶悪犯罪であればあるほど、身の回り品や護身具の使用は必然的に優先となる。そう言った場合、素手でやり合おうとはしない。
よって当然ながらＳＳＲでは通常の訓練内容も諸護身術のような「襲撃者に前進＝突進する訓練」は一切行わない。
逆に軽度であればあるほど、捌きや打撃を優先としていく。
そこで、受講者さんと話になったのは、「自分より身体的有利な人間に襲われたらどうするのか？」という簡単な問いであった。
私は言った。
「護身術を習得するのに武道や格闘技は必須だと思います。円滑な護身術を使用しようと思えば、身体能力の強化は必須なのです。これは分って頂きたいです。
ただ、では格闘技や武道を習ったから十分！というのは間違っていると思います。
では、あなたより身体的有利な人間が襲撃して来たら？複数だったら？」という問いに答えられていません。
どれだけ格闘技や武道を習得したって、複数の凶器を持った相手や、自身より強い人間にかかられれば、お陀仏です。
ドイツでトップ１０に入るＭＭＡファイター・アベク＝アフール（ジムの経営者）が今月襲撃されました。
ジム同士の抗争のようですが、襲撃者は山刀や特殊警棒、ナイフで武装しており、最低でも５人はいたという事です。彼らは覆面をしていました。
結局、滅多切り、滅多打ちでした。被害者の足は切断ギリギリで（復帰はかなり難しい）、命を残しておいたのは「こうなるぞ！格闘技できなくなるぞ！」という脅しだったんでしょう。殺害しようと思えばできたはずですが、殺りませんでした。
気分が悪くなる方はクリック禁止です！
気分が悪くなる方はクリック禁止です！その２
↓ピースをして余裕を装うアベク。しかし救急隊が処置を施さなければ失血死していた。
襲撃首謀者はアベクの元師匠でした。彼のジムを勝手にやめ、師匠の意思に反して勝手にジムを設立した為、怨まれた末の犯行でした。という事は襲撃者は皆格闘技仲間、格闘技経験者だった可能性が高いです。
とにかく、この事件では格闘家が瞬殺でした。自身より強く、武装している、人数の多い相手には誰しも「素手では」対応が無理なんですね。
こういった事件は過去も発生しています。「霊長類最強の男ヒョードルを倒した男」として有名な格闘家がバーにて複数で襲撃され滅多刺しにされた挙句、危篤状態になったのは記憶に新しいです。
↓「霊長類最強の男ヒョードルを倒した男、昏睡状態に」を参照の事。
格闘家の関わった犯罪・巻き込まれた事件 by 河合主水
よって、一番良い選択は、身体能力を可能な限り高めておいて、身の回り品や護身具を使用していく、というものです。それらで力を倍加させるのです。
諸護身術の逃げとして「格闘家や力の強い人間に襲撃されるようなことがあったらどうするか？」と言えば、
「逃げる！」「恨まれないようにする！」
という「逃げの言葉」が必ず出てきますが、では環境等やあらゆる制限等により（彼女といる場合、瞬時にして囲まれた場合等々）「逃げられなかったら？」、今事件のように恨まれるも何も、「巷でよくある集団による武装強盗だったら？」「チンピラ集団に路上で絡まれたら？」という問いに答えられていません。
第一、強盗やチンピラなどは皆「腕に覚えがあって、体がある程度強健、強者だから」事件を起こすのです（笑）。そういう意味では格闘家と変わりませんね。
そしてそんなこと言う割には、教えている護身術内容が、「突進していくタイプの徒手格闘術」なのです。矛盾に次ぐ矛盾ですね。
ロシアではこんな動画もありましたが（動画を見せる）、危険な状況ならば率先して護身具を使用すべきです。ロシアなら拳銃が簡単に手に入りますから拳銃や、護身具でいいでしょう。日本ならば法的にも護身具で十分ですね。
↓護身術とは護身具術や武器術も含む。護身体術のみではない。有効な方法であれば手段を択ばない。鉄パイプを持った血気盛んな若者ＶＳそのへんのオッサン。
↓ロシアでは旧ＣＳガス（もしくはＯＳで限りなく弱い）が主流のようだ（数倍効果的なＯＣではなく）。それでも即座に踵を返す襲撃者。
↓ムキムキ男ＶＳぷっくりお腹の地元警官＋催涙スプレー付。ムキムキ男ノックダウン。
↓喧嘩野郎ＶＳ催涙スプレー（ＣＳと思われる）
↓バット男ＶＳ催涙スプレー。スプレー後通報、バット男逮捕、罰金。
非常に合理的です。
今の巷の護身術を見ていると矛盾に満ちています。
諸護身術のように徒手格闘一本で訓練し、どんな状況でも、どんな相手にも使える護身術です！と大ぼらを吹く輩。
護身術とは素人が素人相手に使うものを護身術と言う、妄想と言うか意味の分からない頭のおかしな発言をする人等々、自分でも言っている事もやっている事も分からない者が護身術を教授したり、習得しようとしている昨今。
終わってますね。さて、私の頭がおかしいんでしょうか？それとも彼らの方がおかしいんでしょうか？」
受講者さん「先生の方が正しいです！」
即答して頂けた。
確かに巷の意見は、実は「私寄り」である。
以下、某護身武術家さんの動画に対するコメントである。某護身武術家さんはこれを（突進していく護身術及び徒手格闘術に限定した護身術）護身術に使用できる！とおっしゃっている（笑）。使える護身術を教授している偉い武術家さんである（笑）。素晴らしい！素晴らしい！素晴らしい！
だが、それに反して、コメントは厳しい。これが世の中か。現実か。
そして、某武術家さんは、世の中の反応に非常に敏感の様で（物凄く気になる小心者？（爆笑））、アンテナにかかったネガコメに即反応してらっしゃる。
「～「超簡単」にエスケープできる護身術が、ついに再生回数100万回を超えました。
高評価も1955頂いております」
Youtubeのような動画は世界中の人間が見ている。勿論、世界中の人間の考えはさまざまである。そして、ファンタジー・エセ護身術を信じている者（特にアクション映画・特撮大好きや人々、未だに海外ではこの「エセ」を実践している者が多くいる）もいれば、私たちやwazashiさんのように忠実に真実を追い求めている者もいるわけである。
そう言う意味で言えば、私たちは少数派だと言えるが、昨今の日本、ＳＳＲセルフディフェンスの「使えない護身術」ぶった斬り記事で、明らかにこちら側に「日本の皆さん」の思想が寄ってきているのである（笑）。
ツイッターやブログもそうである。一番重要なのは「コメント」である。中には自動いいねツールを使ってきているのもいるから、大切なのは生の声＝コメントなのだ。
また、何万回超えた云々はただ単にタグで寄ってきているだけで（タイトルでも変わる）、その動画が素晴らしい事にはならない。
「下らん動画だな～」と言いながら面白いもの見たさで来る人間もいるわけである。逆にアクセス数が少なくても視聴者の心に響いているものもあるわけだ。
多くの受講者が来ているから良いという「保証をする」ものでもなく、動画で高アクセスを保持しているから、その護身術が使える、というものでもない、という事である。
某護身武術家さんの動画はこちら。
↓検証動画。
↓その否定コメント（多すぎる！（笑））。その内容に注目！「その通り！」とつい言いたくなってしまう。
mac2008m3 か月前
相手が本気でかかって来ていない時のみ、有効ね。
本気で怒っていたら、目に指が入っても向かってくる。
全くこんな程度じゃコントロール不能。
返信•4
宮城時治1 週間前
胸ぐら掴まれて掴み返すなど不自然な事は素人はしません、引き離そうとするのが自然です。実戦経験の無い武道家が唱えそうな事、しかも掴みかかる相手にその様な当身の類は素人には無理です。武道家が都合よく作り上げているに等しい。生半可に信じると大怪我に繋がりかねません。無責任な動画指導は慎重にお願い致します。
返信•
やなまこ3 日前
素人が出来るわけ無い。それなら、金的狙う方が賢いわ！
返信•
Note Bule2 か月前
どこが平和的解決やねんw
まぁまぁまぁまぁってクソワロタンポンwwwwww
返信•1
tomtom7306183 か月前
頭を押しやってもどうせまた何度でも来るでしょ。
急所の鼻に思い切りパンチが、生きるか死ぬかの時は一番だと思う。
または、接近戦で一番破壊力のある肘鉄を、頭部か胸部、腹部に食らわせて、ひるんだすきに逃げる。
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ぽこぱん3 か月前
まずくびおさえられただけで、つかんでた襟元は、はずれないかと
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あまのじゃく3 か月前
絡まれたら焦ってこんな事出来ない...殴られるか蹴られるのがオチ上手く出来たとしてもそのあと逃げれれる気がしない...相手が二人以上居たらどうしよ...上手く引き離せないかm...(ry
返信•
幻柔民1 か月前
はいはい、日本の歪んだ司法を何も理解してない。
防衛でも相手に触れたら相互暴行＝陳腐な喧嘩と警察は冤罪を造るんだよ。
亀頭筋衛門4 か月前
相撲取りには効かんだろうなぁ。
こういう護身術って自分と同体格かそれ以下で同じパワーか弱い相手にしか通用しないんだよなぁ。
返信•2
やみ/もよ3 か月前
まず掴ませないからww
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default07294 か月前
あほくっさ…。ヒョードル級のやつに掴まれて壁にたたきつけられたパターンもやってくれよ…。そんなレベルで信者と違ってすんなり放してくれると思うの？なめてんのこの人？信者じゃなくて本気のやつやってくれよ…。捕まえられる前によけるのであればそもそもその場を走ってにげればそんなめんどくさいことせんですむんだが…。自転車でも拾って相手に押し付けるとかさなんでもええやんそんなんだったら。信者あいてじゃなくてさぁ本気で来てるやつやってや…。宗教じゃないんだからさぁ…。
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返信•3
亀頭筋衛門4 か月前
+default0729 激しく同意
返信•1
kgnico3 か月前
ヒョードルに対抗できる護身術なんてねぇよ
返信•1
default07293 か月前
+kgnico 激しく同意！だからこいつの同情はマニュアルどおり来てくれる信者しか通用しないという前提の護身術という事。おままごと。ですわ。
返信•
default07293 か月前
+John Smith 2014年9月にラーメン屋で120キロの大男とトラブルになった客が踏みつけられて殺された事件は知ってるよな？ありえるんだよ。人生に何度も無いかもしれないが、1度でもあれば死ぬんだよ。それを裁けないのであれば、ここの護身術は実践でくその役にも立たないゴミのような集団だということは認識できるよな？人生に何度もないから想定していないは、通用しないんだよ。対素人ならそもそもこんなとこに習いに行く必要もないわな。
詳細
返信•1
default07293 か月前
+John Smith 経験者を相手にする護身術。まぁ正直厳しいだろうな。合気道なんて話にならんだろうしな。だからと言って、120キロの巨漢に襲われて逃げれなかったら、やるしかないよな？そのとき生きるか死ぬか、お前はどっちなんだよ。少なくともここで習ってても大男に襲われたて逃げれない場合は、死ぬという結論であってるよな？喧嘩は格闘技と違ってルールも無いスポーツでもない、命のやり取りだということは理解できるか？ここの大将は、あとがめんどくさいから、攻撃しないと言っている動画もあるが、格闘家でも武道家でも喧嘩屋でもないわな。こんな奴に顔を押されたら間違いなく逃がさないけどな。巨漢に襲われたら相手の目を潰して、刑務所に入ってでも勝つということは教えないのな。お前は相手と対峙した瞬間に完璧に、素人とプロを見分ける目が備わってるっていう前提なんだよな？素人なら手で押す、プロなら逃げる。それともやばいと思ったらお前はペコペコ謝り倒すタイプか？馬鹿なのかと思うわ。勝っても負けても男なら戦わんかい！このへたれが。
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大里佳悟7 か月前
相手が自分よりも大きい相手だったら押し倒されませんか？
返信•1
hiroshi sasaki2 か月前
バカバカしい。
身長差があったら全く通じないよ。
現実はこんな風には行かない。
両脇が開いてるんだからミドルキックぶち込むのが一番。
それができない奴は自分の身も守れない。以上。
hiroshi sasaki2 か月前
+パズードラ せっかくコメントもらったので言うけど、「顔の向きを変えて…」なんて素人の発想。
鍛えられたファイターは鼻骨おられるくらいなら気にせず突っ込んでＫＯの一発を入れてくるしムエタイやMMAの技術は相手のそんな動きも織り込んでる。
鍛えられたファイターじゃなくても怒りと敵意に煽られたアドレナリンでハイになった奴らは同じ。
なーにが「まぁまぁまぁ」だよ。
これで収まるなら警察も武道も護身術も、学級委員すらいらねぇよ。
というわけで、「バカバカしい」以外にかける言葉がないのです。
以上、他コメント、多数。
私の理論は正しい！と世間も認め始めている。いや、そうだろう、常識的に分かるはずである。分からなければ頭がどうかしている！
また、棚椿さんが格闘家の方と一緒に格闘家ＶＳ凶器で検証しています！
両手に得物、狭い空間の恐怖～棚椿武芸帳２～
さて、私が間違っているんだろうか？
どんな護身術をやるかは個人の自由である！だが、何が起こっても、最悪の結果になってもそれは自己責任である、という事を覚えておいて頂きたい。
以上。
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☆空手家のブログ～実戦空手を習得されている空手家さん。
☆歌舞伎町で警備会社を運営し、空手・柔術等習得してらっしゃる我亜怒ドックさん。
☆みちくさ見聞録～自衛隊・武道経験者でもあられる孔雀さん。
☆大阪躰道日記 第三部～ 大阪にて躰道を習得してらっしゃるポンプ屋さん。
☆極真会館千葉中央支部 茂原・土気あすみが丘道場指導員たっかーのブログ～極真会館にて指導員をしてらっしゃる、たっかーさん。
☆玉石混交 因果応報～実戦空手を習得してらっしゃる井本さん。
☆広島にて空手を指導してらっしゃる眠牛さん
☆プロボディーガード栗林寿行さんのブログ 護る！護る！護る！
☆ジョロキアさんの首里派空手道 匠道会館 淺井道場ブログ 『ハムスターと僕と、時々嫁ハン』
ここに書き切れなかった方がいるとは思いますが、今後、徐々に追加しリンクを張らさせて頂きます！（不都合な場合はメッセージを送って頂ければ削除致します）