格闘技と護身術、その違い②意外と知られていない真実。 |  超実戦護身術専門家、河合主水の”護身”ブログ

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では、次回の続きを。


前回は護身術と格闘技の違いを書いた。よって今回は護身術のテクニカルな部分を書いてみたいと思う。



護身術というと体術、もしくは関節技と考えてしまう人、多くないだろうか?

大まかに言えば、格闘技=打撃技?、護身術=間接技を中心とした体術?と。


何度も言うが護身術とは危機管理術のことである。


根本的な事は私もブログやHPにて何度も書いた。


事前警戒・事前察知・事前回避及び事前防御である。


これが護身術の根幹であるという事に文句を言う者はいないだろう。護身術とは危機管理術であり、危機回避術である、と。


しかし、果たして危機管理術だけに留まる事が正しい選択なのだろうか?

果たして.......


少し回りくどくなるので率直に言いたい。そう、私ははっきりと言いたい。


では、逃げられないような状況だったらどうなのか?

いきなり犯罪が発生し(犯罪は突発的なものだ)、どうしようもなく闘わなければならない状況だったら?



そうなれば危機管理術など役には立たない。



護身術とは........



①危機管理術(事前警戒・事前察知・事前回避)

②事前防御体勢(言葉による回避行動をとろうとするのか、体術を行おうとするのか、護身具を準備し闘おうとするのか)

③バーバル(言葉による回避行動)

④フィジカル・レベル1体術(柔法=関節技等による護身)

⑤フィジカル・レベル2体術(剛法=打撃による護身)

⑥護身具(催涙スプレーや特殊警棒、スタンガン、身の回り品による護身)

⑦その後の対応(警察への通報や救急など)



以上のどれが欠けても良くはないが、状況、環境、個人的な理由から上記の順に出来ない場合が在る。


例えば、車に乗り込もうとした際、いきなり襲われ、催涙スプレーを使用した場合。これは事前警戒を行っており、事前防御体勢で催涙スプレーを握り締めていた時。

この場合、バーバルもフィジカルも使う状況には無かった。よって、①、②、⑥、⑦と体術を行なっていない。


これが私が「格闘技一辺倒は意味がない」、と言っている理由である。



では、護身具のみを持っていればいいのでは?という答えには、

それも「NO」である。



例として、あなたが寝込みを襲われた場合。

ベランダや施錠されていない玄関から賊が侵入。もしくはガラスを破って強行で侵入してきた場合。

強盗やストーカーなど犯罪によって対応(流れ)が違うが、いきなり喉元にナイフを突きつけられたら?

強盗であれば「金を出せ」、ストーカーなら「なぜ電話に出なかったんだ」

これらの対応は五万とあるが、ここでは長くなるので当然省かせて頂く。


こういったケースの場合、あなたが護身具を取り出している暇はない。


場合にもよるが、強盗なら状況に応じて金銭を渡す、殺害されるような状況なら体術→逃走へ、ストーカーならいきなり体術から逃走となるかもしれない。

バーバルによって相手を落ち着かせ、危機を回避できるかもしれない。

よって、③④⑤⑦となる。


そして身体に何らかの障害を持っている方は、①⑦となるかもしれないし、①②⑥⑦となるかもしれない。


これらを見ていくと分るのが、護身術とは、体術を教えていればいい、というものでもなく、ただ単に護身具を売りつけていればいい、と言うものでもないのが分る。




次回は護身体術について、論じていきたい。







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