僕が住んでいるのは都心から離れた所謂ベッドタウン。何もなかった雑木林を宅地分譲してできた新興住宅街です。

小学生の頃引っ越して仲間と自転車であたりをブラブラしてた頃には街の周りには森や田んぼもまだあり、近くの商店街も賑やかでした。

その頃から僕も妹も母も自転車パンクしたり買い換えたりしてた自転車屋のおじさん。

夏にはイベントなどでペットボトルロケットのためにコンプレッサー出してくれたりお世話になりました。

現在は商店街はというと街全体が高齢化し、購買力がなくなり、シャッターを閉めた店も多く、開いているのは数件です。スーパーもコンビニや駅近の数件に客を取られなくなりました。

昨夜久しぶりに彼からの携帯が鳴りました。出たのは娘さんでした。

「父が入院しまして…」

前に頭をぶつけて膿がたまって炎症が広がり生死をさまよったなんて話を聞いてましたが、今回はまたぶり返してしまったとの事。

それで今日の夕方から久しぶりに会いに病院へ見舞いに行きました。

僕は運悪く腰を悪くしていたのですが仕事でお付き合いのある方が送って下さいました。

奥さんが居て三人でチョコ食べながらしばらく話しました。

コンプレッサーは重いので軽量のポンプを開発したいとか、完成したペットボトルロケットの発車台の事など話してくれました。

九州男児。彼の人柄で仕事が終わると彼の店には自転車好き、定年退職した校長先生、自治会関係やそのOBなどが集い酒を交わしていました。僕も何度かお邪魔してました。

頭のこぶが前より少し膨らんでいて右手右足は麻痺してしまい明日は手術。頭蓋骨を切開し金属製のフレームを交換する十時間にわたる大手術だそうです。

「悪いとこサッパリ取ってもらって、正月には近所の子どもたちとペットボトル大会やろうね!約束だからね!」

そう言って彼と握手して病院を後にしました。