「フロンティア 

あなたの中に眠る天才脳」

ていうNHKの番組を録画して見た。

似たような内容のものを検索したけど

無い。

がおもしろかったので

私の拙い記憶で書いてみる。


サヴァン症候群についてのものだった。

https://h-navi.jp/column/article/105


生まれつきのサヴァン症候群は

半分が自閉症の人だそう。

後天的にサヴァン症候群が現れる人も

いるんだそうだ。

後天的の方の人は

普通の人が

事故などで左脳に損傷を受けた後

発現するとのこと。

左脳の脳梗塞後

右脳のある能力が上がるケースも

あるそうだ。

そのことをもとに

話は展開するのだけど。


左脳の損傷により

言語能力が低下する。

すると

言語機能により抑制されてた

右脳の視覚的記憶力や芸術的才能が

飛躍的に上がる

みたいな話だった。

言葉の発達が

視覚的記憶力や芸術的才能を

抑えつけてるらしい。


なんか納得。

うちの長男

子供の頃はもっと自閉症らしくて

記憶力もよかったはずなのだ。

大好きな車のマークなどは

一回見たら覚えていた。

が話が少しずつ通じるようになって

会話がしやすくなってきた

中学生の頃には

そういう自閉症ならではの得意が

失われてきたように感じてた。

中学生の頃から

学校である楽器を練習してて

今でもサークルで続けているが

明らかに中学生の頃のほうが

曲の入りが良かった。

今一緒に練習している自閉症の仲間が

一度教えられたメロディを

次回の練習時しっかり覚えていて

先生が教え直さなくても弾けるのを

長男も昔はそれっぽかったのになあ…

と思う。

その忘れない自閉症仲間は

言葉での表現がそろって拙い。

ごく知的に軽度で会話が出来る

記憶力良いタイプの子でも

よくしゃべりはしても

長男と比べると

自閉は強く一本調子な話し方。

相手に合わせて話すのは下手。

こういう子達は

すぐ覚えるし

間違えないで弾けるんだよね。

ダンスやってる子で

一回見せてもらって教えてもらったら

すぐ踊れる子も知ってるけど

この子も自閉強くて

お話は下手。


お話が上手ではない子は

楽器の演奏上手かったり

絵が上手だったりするんだよな…

てずっと思ってた。


この番組で紹介された

重度知的障害自閉症のナディアさんは

幼い頃は絵の才能が素晴らしく

絵で世に出る人になる

と期待されていたが

特別支援学校で支援を受けて

言語能力が上がってきて

その才能は失われ

20歳の頃には4歳程度の絵しか

描けなくなってしまった。


そこから話は更に発展するのだけど。


昔々の洞窟の壁画が紹介される。

その絵はナディアさんの子供の頃の

素晴らしい絵に特徴が似ていて

視覚的記憶力が素晴らしいものであると。


まだ言葉でのコミュニケーションが

発達してなかった時代

先人は伝達するために

高い視覚的記憶力が必要だったのではと。

その記憶力により

絵で表現していたと。

言葉の発展と共に

昔々の人が持っていた能力は

失われてきたのかもしれないと。


想像の話ではあるのだろうけど

知的障害ありの自閉症で

言葉によるコミュニケーションと

言葉以外による表現の方法

どちらもそれなりに出来る子って

少なくとも私の周りには

いないんだよなあ…

(自閉症のくくりで)


ていうモヤモヤがスッキリした。

ていう話。