我々が

此の家に来て

早いもので

まるまる三年が経った。


我々、とは

ポヤヤン姫、こと

我が妹グレイス





吾輩、




ニャツメ・レン太郎

(本名グレン)である。



共に三歳という年齢に

なったということである。



今月、皐月は

此の家の乳母もまた一つ

歳をとったようである





が、

それは我々には、

あまり関係のないことではある。


ただ、

乳母を名乗るからには

我々の世話係を

続けてもらわねばならぬ故、

元気でいてもらわねばならぬのであるが


昨今は

「疲れがとれない」

だの

「腰や肩が痛い(交通事故の後遺症だよ〜)」

だの

言い訳も多く、

少々、先行きが心配なことは

心配である。





話は変わるが

今月は

大相撲の夏場所という催しが

行われているようで

(明日あたり、千秋楽か)

テレビなる電気機器を点けておくと

いつの間にやらその

中継の映像が流れていたりする。


吾輩も乳母も

大して興味はないのであるが


つい先日も

今場所の話題の力士たちの取り組みの様子が

出てきて

中には、強いので幕内にいながら

スピード出世などとも言われているが

髪がまだ充分に伸びていなくて

大銀杏が結えない者がいるらしい。


あまりスポーツや大相撲に

関心のない乳母も

その頭を見て、

何やら違和感を感じたらしく


乳母曰く、


「髪型が、ただ髷を結うだけだと

頭がまん丸っこくて

何となく可愛らしく見えるね〜


やっぱり、強い組のお相撲さんの

髪型(大銀杏)は

少しでも頭を大きく見せて

強そうに見えるようにしてある、

というか

だからそうなったのだね、きっと。


お外の雄猫が

去勢手術してないと

顔が大きい、というのも

何か

共通しているのかね〜


顔が大きい、って強そうに見えるのだね、

実際。」


持論を展開して

何やら妙に納得していたようであった。



ちなみに

吾輩は、かなり小顔である。



お分かり頂けるであろうか。


手前のグレイスと

体重は1キロも差があるが

顔の大きさは

ほぼ同じ。




可愛さも

ほぼ同じ。


あ、いや吾輩の方が

もちろん、上である。





上なのである。





さて、しかし

そんなことより

現在ホゴベヤーズの最古参となっている

ココ殿に

里親希望者さんが現れている話も

しなければならない。





ココ殿は、

ご覧の通り

とてもヒト懐こい性格で

乳母の評価もかなり高かったのであるが、

此の家に

約六年。







やっと、

今月初めのジョートカイにて

運命の出会いを

果たされたかもしれぬのである。





「焦らず、じっくり粘ろう」

という乳母の

さまざまな経験から出たモットーが

よかったということに

しておくとする。


先週の日曜日、

希望者さんたちに

S’s Nyan-min Cafe にお越し頂き

改めて詳しく

話が進んだようである。


ココ殿も満更でもないのか、

将来のおかーさんとなってくださるお方の

お足元で

うにゃうにゃ言っていた模様であった。




先方には、

先住の猫さんがおられるそうなので、

その方が全ての決定権を持つ故に

まだどうなるか分からないが


「とても良い、素敵な人達に出会えて

私も嬉しい」

と乳母もニコニコしていたのは、

喜ばしいことであろう。



上手くいくことを

一同願っており

また

我々もそれに続けとばかりに

日々、精進することにする。





世の中の

全ての保護猫、

保護動物が

それぞれの幸せな出会いを果たして

末永く

安心、安全、安定な

心身ともに満たされた暮らしを

送れることを


野生動物なら

本来の生息環境で

最も自然に暮らせるよう


切に願う次第である。


(=^x^=)