我々が

此の世に生まれ出て

何と

早、二年が経とうとしている。


我々、と申すのは

我が妹のポヤヤン姫(本名グレイス)

吾輩、ニャツメ・レン太郎(本名グレン)

のことである。






吾輩のこの手記は

久しぶりなのであるが、

今回が都合、二十五回目である。



実を言うと

第一回目の時に


「我々は、猫である。

名前はまだ、ない。


どこで産まれたのか、

とんと見当もつかぬ…」


というのを

此の家の乳母が

書きたくて始まったものである。


調べてみると、西暦の2021年

4月30日が最初であったようである:





此の年は

我々もまだ

いたいけな

それはそれは可愛い子猫時代、

乳母も張り切って

頻繁に投稿しているようであった。



年月が経つにつれ、

手記がまばらになっているのは明確で

それはしかし、

我々の可愛さが

損なわれたからではない

ここに明確に

記しておきたいと思う次第である。





我々の見た目も

性格の良さも

年とともにますます磨きがかかり、

魅力は増しているのである。



それを分かってもらおうという

目的とともに

上記は、先日

ジョートカイなるものに

連行された時の写真である。



ジョートカイというのは、

正確に言えば

お見合いをする場のこと

と心得る。


我々猫たちと、

猫たちを側に置いて愛でる

いや、

やはり正確に言えば

我々の世話係を買って出る

ということを所望するニンゲン

との

出会いの場所、というのが

より現実を表すと思われる。





我々ふたりは

元来おとなしい性格故に

文句も言わず

乳母に付き合ってやった。



この日は

此の家、その実は

ネコジインであるホゴベヤーから

やはり

ココ殿とチャトル殿も

連行されていた。




ココ殿は、

何だかんだ言いながら余裕あり気で

普段の様子とは打って変わって

萎縮しているチャトル氏とは

偉く違う態度をとっておられた。


やはり、

「女」性というものは、

「男」性に比べて

図太く、いや、しっかりとしているものと

申し上げても良いと

改めて思う次第である。


「ワタシが主に自宅で世話してきた

30〜40ニャンを見ていると

男のコは確実に甘えん坊だよね〜」


此の家の乳母も

いつも呟いている。





「それはそうと、

キミたちは立派になったねぇ〜」


我々の近影を撮影しながらも

ぶつぶつ、呟く。





今、ホゴベヤーには

6名(敬称略)

ココ、チャト(チャトル)、チャタジ(茶太次郎)、

チャゴ(茶五郎)、メイ、ロロ(クロロン)


そして我々のいるリビングには

5名(我々ふたりのほかに)

こみち殿、純之介、ぷみくん(文之助)、


ホゴベヤーズは

総勢11名であるが、

此の家には

ほかにもオオコネコがいるものだから

オアシスならぬカオスという言葉が

現状をよりよく表していると

言えるであろう。



此の家の乳母も

まさかこんな生活を送るとは

数年前まで

夢にも思っていなかったらしく

予想外の展開に戸惑い、

そしてこの数年で

かなり体力等の衰えが顕著になり、

まあ、つまり

アップアップな様である。


このような

悠長な手記は

次回は、さらに先になると思われる。


(=^x^;=)


なお、一つ前の手記は

こちらである。