【声優コース】ナレーションにおける「感情を入れるな」とは。

こんにちは
S&S声優コースの佐山です

今日のナレーションクラスは、
今期の最終レッスンです。

ナレーションクラスは、
最終回のレッスンで
決まってやる課題があります。

それは、
ボイスサンプル。

自分でナレーションのボイスサンプルを作成、
ご自身で取り組みたいものを
レッスンで扱うわけです。

お持ちいただくのは、
必ずご自身で作ったものです。

レッスンで自作のナレーションを
ブラッシュアップできたら、
そのまま自分のボイスサンプルに
入れることができる。

これは日常に役に立つので、
とてもありがたいレッスン内容だと思います。

さて、
そんなナレーションですが、
「ナレーションに感情を入れるな」
というフィードバックを受けたことがある方、
いらっしゃいませんか？

ナレーションは台詞ではないから、
客観的でなければならないとか、
一線引いて見た時に、
それを説明するように読む、とか。

そうですね、
ナレーションは、

「感情」を入れるものではないと思います。
しかし、

「感情を入れるな」と言われると、
ただただ無機質になってしまう方も

いらっしゃるのではないでしょうか。

結果、今度は

「無機質すぎる」

という指摘を受けたり

「今度はただ綺麗に読もうとしているだけ」

と言われたり

これは人によっての

言葉の捉え方が起こしていることなのかなと

日常感じていることなのですが、

そもそも、

「感情を入れる」

「感情を入れない」

っておかしくないですか？

“感情”って、

“入れる”ものではなく

“感じる”ものですよね。

そして、

「感情を入れる」を

「感情を感じる」

という言葉に変えて、

それをしながらナレーションしているとしたら

どうでしょう？

感情は、

簡単に、本当に簡単にざっくり言えば、

『喜怒哀楽』。

個人の喜怒哀楽を

めちゃくちゃ表現しながらナレーションしたら、

感情ばかりが突出して、

ナレーションしている内容が

入ってこなくなってしまいます

では、

感情的にならないように、

且つ無機質にならないように、

さてどうしたら良いのか。

ただ無機質なナレーションで良いなら、

今の時代AIが非常に性能が良くなっているので、

AIでも良いと思うのです。

でも人間がナレーションをするなら、

人間味は欲しいですよね。

ナレーションというのは、

人・場所・物(商品)・番組などを、

紹介するものであると思います。

それがテレビ番組であっても、

CMであっても、

何かしらを紹介しているわけです。

そこには、

自分の主観的な視点や

個人の感情となちょっと異なり、

紹介するものを大切に扱う気持ちを込めると

良いのではないかな〜と考えます。

それには、

紹介するものがどんなものなのか、

それを、

知る必要があります

知った上で、良さを伝える。
あなたのナレーションで、

「いいな」
「買おうかな」
「行こうかな」

など、
興味を持って頂かなくてはならない。

そして、

「この人にお願いしたい」
というオファーがあるとしたら、
その人だからこそ伝えられる魅力を、
クライアントさんが

感じていらっしゃるからですよね。

自分勝手な感情を表現しまくるのではなく、

ナレーションにより紹介するものを
大切に思う気持ちを込める。

視聴者やお客様に、

興味を持ってもらうために、

対象物を「知る」こと。

そして、良さを伝えること。

その上で、

ストレートナレーションなのか、

キャラクターナレーションなのかは、

感情ではない部分で

切り替えられると良いと思います！

※ストレートナレーションは無機質なもの、というわかでもないのです

是非トライしてみてください

さて、そんなナレーションに取り組むクラスが、
11月27日より新規スタートします。

ナレーションのお仕事は
至るところにあります。
フリーでナレーションのお仕事を
請け負っている方もいらっしゃるでしょう。

だからこそ、
ご自身のナレーションの幅を
広げてみませんか？

様々な形のナレーションを行うこのクラスは、
ナレーションで仕事をしていきたい人はもちろん、
今ナレーションのお仕事をされている方にも
非常に役に立つクラスです

11月27日から始まる
ナレーションクラスは、
基本的に月曜日か木曜日の
月2回、3か月で全6回。

是非この機会に、
ナレーションクラスで
ご自身のナレーションの幅を広げ、
且つブラッシュアップしてみてください