先週のニュースで、アメリカのSF作家レイ・ブラッドベリが92歳で亡くなったことが報道されました。かれは「華氏451度」など優れた作品を残しており、残念に思いました。このニュースを聞くと、一気に私の頭に、高校時代のSFに対する思い入れが蘇って来ました。早川書房から月刊誌でSFマガジンという、世界や日本のSF小説が掲載され、発売されるのを毎月待っていました。今回、思い出が駆け巡って、高校2年生だった時に、Thirty Days had Septemberという、2060年のアメリカを描いた小説で、妻子持ちの男が古道具屋で購入した女性のアンドロイド教師に恋する話があり、当時えらく感動した記憶が蘇りました。筋書きは覚えていましたが、タイトルがはっきりせず、「9月の風」ではないかと思い、ネット検索しましたが見つかりませんでした。そこでネットの質問コーナーで聞いたところ、ある方から正しい題名を教えてもらい、山形県の古本屋さんに9月号があるのを見つけ注文しました。作家は、アメリカ人のロバート.F.ヤングということもわかり、1985年に亡くなっていました。今回、読み返して、47年前と現在の自分の感想が微妙にずれていることも分かりました。いい意味では大人になった、悪く言えばつまらない人間になったと言えます。しかし最後の一文は今でも好きですね。
『こんばんは、ジョーンズさんと彼は言った、彼女は振り向いた。その青い目が輝いたようだった。その髪はモヤのかかった9月の朝、東から昇る太陽だった。こんばんはと彼女は言った。すると6月の夜のスタンドに9月の風が吹き抜けた』、、、、、 余韻が残ります。47年前の高校生はこの最後の文章に感激したのです。
私の記憶の中の「9月の風」のフレーズは間違えていなかったのでした。翻訳は、当時から英米SF本の翻訳をされていた伊藤典夫氏でした、今度は、この本を、原文で読んでみたいですね。
そういえば、早川書房のSFマガジンも50周年を迎えたようです

