第4話「強烈」 | 宇宙交信記録@Inpossible

第4話「強烈」

いよいよlive当日の朝


昨日の夜はモヤモヤしてあまりよく眠れなかった



とにかくやるしかない!



照正はそう自分に言い聞かせてliveへ向かった。



初めてのliveハウスはイメージ通り、汚くてどこか薄暗く独特な雰囲気があって



ここで自分がliveをやるんだと思ったら照正は早くも緊張してきた



しばらくしてメンバーが続々やって来た



まずやって来たのはギターの梅男だ!




「と、虎柄のTシャツ!阪神?てか大阪のおばちゃんか、、」




梅男はまるで大阪のおばちゃんをイメージさせる服装で現れた



しかも髪の毛はワックスのせいか汗なのかくるくるしっとりとしている


もともと高校生にしては老け顔なので、もはや高校生には見えない



「あ~、終わっ、、たな、、コイツ。」




照正は全てを悟った気がした



そして嫌な予感がして仕方がなかった




そしてそれは現実のものになった



次に干場が現れた。



実は前のミーティングで全裸禁止令が出ていた



本人もきっと悩んだに違いない




ほとんど裸に近いと言ってもいい位の網目の荒い服を着ていた



少しどや顔だし



「こいつら正気か?ってか二人共よくそれでここまで来れたな」




照正はなんかもうどうでもよくなってきた。



「バンドマンは逆にこの位頭おかしい位がカッコイイのかもしれない、、、」



もはやまともな判断が出来ないまでになっていた。



そうこうしてると露草がやって来た



この間の年上の彼女も一緒だった



二人して完全にパンク野郎な感じだ!



まるでシドヴィシャスと恋人のナンシーの様に見えた



「なんか色々パクり過ぎな気もするけど、バンドマンってやっぱりこれだよな~うんうん」




照正は少しホッとして自分もそろそろ持って来た衣装に着替えようとした時、




馬大がやって来た




全身スーツにジャケットのポケットには薔薇の花



早くも化粧してる!



てか白い!怖い!白い!



目のまわり黒すぎ!この真夏にスーツ着てるから早くも汗だくで化粧もかなり崩壊している



「な、なんか顔凄いよ、、、」



照正がそう馬大に言うと



「お~サンキュ~!最高にキマッテルだろ?朝5時から6時間けてやっと完成したからな~今日は気合い入れていこうな!」




気合いなんか入んねぇよ!




照正は怒りすら覚えた



と同時にある不安がよぎった




「こんな強烈なメンバーとliveやるって考えたら、、、俺全く目立たないな、、、むしろ逆にお前だけ空気読めないみたいな感じになるかも」



そして照正は決心した



「くそ!こうなったら目立ったもん勝ちだ!」





照正はそう言ってliveハウスを飛び出したのだった。





続く