筑紫哲也さんの講演(2006/12/2)
http://www.news.janjan.jp/media/0612/0611305676/1.php
白虹事件は、別名大阪朝日村山社長襲撃事件ともいわれます。白虹事件と機を一にして大阪朝日の村山社長が、新聞社からの帰途、中之島公園内で数名の右翼暴漢に襲われ、「代天誅国賊」(天ニ代リテ国賊ヲ誅ツ)と記した布切れを首に結ばれ、石灯籠にしばりつけられるという事件が起きたからです。このテロリズムを機に、大阪朝日は権力に腰の引けた報道をするようになります。権力とテロリズムに言論機関が屈服したのです。
しかし、吉野は、同襲撃事件について「中央公論」同年11月号で「斯くの如き形で言論に一種の圧迫を試みるのは決して喜ぶべき現象ではない」と右翼を非難します。吉野はさらに「立会演説」という小文を書き、右翼団体浪人会に公開の場での対決を申し出ます。吉野の日記によれば、この立会演説会は吉野側の圧倒的勝利となります。当日は吉野の身辺を守るために東大、早稲田の学生たちが多数参加していました。吉野は、浪人会側が学生に暴力を振るった場面を捉え、「見よ。これが暴力で言論を封殺しようとする右翼の正体にほかならない」と立会演説会の場で一喝します。言論弾圧に敢然と闘う吉野の勇気を学生たちが支えた。これが吉野の「勝利」の原因だった、と筑紫さんは言います。若者たちは勇気を持って闘う大人たちを支えようとするのです。しかしいま、私たちにそれができるか。
吉野作造自身は圧倒的勝利と認識していたようですね。
でも、内田良平は共同宣言を出させることによって、面目を保ったということでしょうか。