082.これ結構、知られてない日本朝鮮の歴史


【毛利元就と朝鮮半島.1.世界遺産:厳島神社】

2013年5月20日UP

厳島神社は古来より、多くの歴史人の信仰対象とされてきました。昨年の大河ドラマ『平清盛』の主人公:清盛が、実権を握った後、自分の平家の氏神として祀り、元々島の陸地にあった神社を、海の上に建てるようにした話が最近になって分かってきました。

また戦国武将:毛利元就(中国地方の覇者)も、この厳島(宮島)を舞台に日本三大奇襲『厳島の戦い』を繰り広げます。その後、毛利家もこの島を信仰対象にしました。

厳島神社がある広島市の東南に、呉市(くれし)という街があります。名前のように、朝鮮半島渡来人が多く住んだ街として、呉市はその名が付いたそうです。この街に『亀山神社』という神社があります。これは広島にある世界遺産『厳島神社』と関わりが深く、ここの神は『ヒメ(女)神』となっています。

さて、厳島神社の創建はスサノオノミコト(百済から来た神様)が振った剣から生まれた、五男三女神のうちの1人の女神が祭られた事が始まりとされています。名前を中津島姫命(なかつしまひめのみこと)、または市杵島姫命(いつきしまひめのみこと)と言い『ヒメ神』で女性の神です。大分県の宇佐八幡宮(渡来人の建てた神社)も、この神様です。つまり厳島神社は、朝鮮半島渡来人が神を祭った島であり、スサノオノミコトの系統から推測しても朝鮮半島の流れだという事が分かります。

余談ですが、昔から厳島に行くと女の神に嫉妬されるので、カップルで島に行くと別れてしまうという伝説も伝わっています。厳島(宮島)に行くとき、船で渡っていくのですがこの時、島の形が女性が横たわる形に見える事から、初めてこの島を見た渡来人が、女性の神として祀ったのかもしれません。

そしてこの厳島神社の宝の一つが『朝鮮鐘:ちょうせんしょう』です。いつ頃からこの島に、鐘があるのかは今もって分かりませんが、丁重にあつかわれ、今でも重要文化財の指定を受けています。

広島に足を運ぶ時は、世界遺産である『厳島神社』と、その神社の重要文化財『朝鮮鐘』を、ゼヒご覧ください。