刀剣乱舞小説
新章 始まりの終わり、長い旅の序(はじ)め
第1話
「あなやぁ…(恥汗)」
執務室にて、幼少期の記憶が無い三日月宗近は毛利藤四郎からの話で顔から火が出るほど恥ずかしくて顔を埋めた。
「ふふっ。とーっても可愛かったです♡」
毛利藤四郎がニコニコして話す。
「貴重なものを見せて頂きました」
小狐丸はニヤニヤ笑う。
「あなやぁ…(恥汗)」
「三日月殿、初めて会った時の印象は覚えてますか?」
「はて?曖昧過ぎて分からんなぁ…はっはっは…否、恐ろしい狐が居ったな…(汗)」
(ぬしさまのお父様ですね…(汗)アオリの構図で見たらさぞ怖かろうな…(汗))
小狐丸は三日月宗近の呟きを聞いて視線をあさっての方へ向けた。
「あんなに優しい人だったのに…人が変わったように…何故…俺は…其奴が怖かった」
「三日月殿…お気づきかとは思いますが…あの審神者には双子の兄が居たそうですよ…(汗)あなたに危害を与えた方は、双子の兄の方でした…(汗)ぬしさまのお父様から聞いた話では、審神者に選ばれた弟を妬んで、あなたを拉致監禁したんですよ…(汗)」
「……!(怖汗)…そう…だったな…(汗)」
「三日月のあの身体の痣…転んでぶつけた痕に見えた気がした…」
「ぬしさまにはそう見えたんですね」
「奴の手下だと感じたあの日を覚えてるよ…朔の日に現れた…死を呼ぶ月…終月(ついらぎ)…あの顔を忘れる筈が無い…」
「何か…何処かで見たような頭…だった気はしましたよね…(汗)」
「毛利藤四郎殿は見た事ありますか?」
「無いんですが…誰かに似てる気がしました…確か…平将門」
「……!」
毛利藤四郎がその名を言った途端、その場の空気が凍りついた。
「えっ?!(汗)僕、何か悪い事言いました?(汗)」
「いや、充分だ。毛利、お主が言ってくれたおかげで、大体のことは分かったからな…」
「そうですか…?(汗)」
毛利藤四郎は分かったような分からないような曖昧な返事をした。
「主さん…これからの編成についての話があるんですね?」
「ええ…博多藤四郎を呼んで頂けますか?」
「はい。では、失礼致します」
毛利藤四郎は執務室を去った。
次の日、三日月宗近が執務室を訪ねた。
「主…ちと頼みたい事がある…」
三日月宗近が修行を申し出た。
「……分かりました。では、近侍に報告を…と、言いたいんですが…ちゃんと報告、連絡、相談ですよ!」
「……(汗)あい。分かった…(汗)敵わんなぁ主には…(汗)」
三日月宗近は旅支度をして、旅装飾に身を包み、笠を被り、旅用道具、手紙一式などを手に、本丸入口まで歩いた。
「では、行って参る」
三日月宗近の修行が始まった。
続く