第24章 鬼哭、再び
第8話
「zzz…?…?」
中学校時代の審神者は夜中、目を覚ました。自分の宿泊部屋の隣の部屋のドアから明かりが漏れていた。
自己処置室
と書かれたプレートの部屋に女子生徒が泣きながらその部屋に入って行くのを見た。
(何の為にあるのかな?)
審神者はその部屋のドアを開けた。
「!!(怖汗)」
ビクッと反応した女子生徒。茶髪のセミロングの他校生の子、黒髪ロングの他校生の子、そして、審神者の同室の他校生の子…洗濯機が2、3台置かれていて、乾燥機も完備している部屋…おそらくその子達のような少年少女の為に設置された部屋だろう。男子棟と女子棟それぞれの宿泊施設に置かれていていたのだ。茶髪の女子生徒が洗面器で自分の下着を手洗いしていた。
「…っ…見られた…(泣)う…(泣)」
「…あ、あの…(怖泣)スパルタン星人…昴先生には…言わないで下さい!(怖泣)」
ジャージの上着だけの黒髪ロングの女子生徒が泣きながら懇願した。
「私達…昴先生の夢を見て…この有様なんです…(泣)」
審神者の同室の他校の女子生徒が泣きながら正座をしながらジャージの上着で下を隠した。
「あっ…」
察した。この子達は、夢で昴先生という男性教師から説教を受けたのだろう。パジャマ代わりのジャージのスボンは洗濯機の中…上着まで酷く濡れた子もいた。
「私達は昴先生が怖くて、今回の合宿の事前調査の選択が選べなかったんです…(泣)」
茶髪のセミロングの子が泣きながら話した。
「先生に言ってくる…」
「!!(怖汗)」
「うちの学校の養護の先生の事だよ?」
審神者は自分の学校の養護教諭を呼び出した。
事情説明を受けた養護教諭は
「そう…昴先生が怖くて事前調査の選択を選べなかったのね?」
と話した。
「はい…(泣)ぐすっ…(泣)私…昴先生に限界我慢のセクハラを受けました…その夢を見てしまって…これから風呂入るんです…(泣)」
茶髪の女子生徒が怯えて泣き出した。
「両親には?」
「昴先生の事なんか、言えるわけないじゃないですか?!(泣)せっかくママが用意してくれたオムツ使えないし…(泣)う…(泣)うぇぇぇん…(泣)」
黒髪ロングの女子生徒が泣いた。
「困ったわねぇ…(汗)どうしたらいいのか私には…」
養護教諭は昴先生という男性教師の立場を思い浮かんだ。
「私達…これから山登りがあるので…続きは今夜のキャンプファイアでまた話しましょう…ね?先生?」
「そうね…分かったわ。また今夜。それから、この事は内緒にしてあげますよ」
3人は元気を取り戻した…
審神者が参加する山登り。キツイけど、山頂に辿り着いた時の開放感は心地良い。帰りは滑落に注意しながら下山した。そして、キャンプファイアの夜…
「…あの子達が可哀想…どうしたらいいの…?」
鏡の前で審神者はため息を吐いた。
「因果応報を与える他はありませんよ?」
鏡の中の自分が話した。好青年姿の自分…?否、別の人だ。狐耳に見える髪型の刀剣男士のような人…
「今はまだ、名乗る必要はありませんが、あなたの中に眠れる本能があったはずですよ」
「…分かった…やってみる…」
「シロちゃん!行くよ!」
「うん!」
友達に呼ばれ、会場へ向かう背中を見つめたのは遠征任務中の編成にいた小狐丸だ。
「あの子なら大丈夫でしょう」
夥しい赤目を細めて小狐丸は微笑んだ。
続く