第18章 鬼哭第11話
注意:新刀剣男士が登場してます(汗)
晴れ渡る空。ヒラヒラはためく洗濯物。
「今日こそ、その戦装飾を洗ってもらうよ!肥前忠広!(怒)」
「嫌なこった!(汗)」
歌仙兼定に追われて逃げ出す肥前忠広。たが、盥に躓き、ドボン!と入ってしまい、全身びしょ濡れ&泡まみれになってしまった。
「…(汗)…最悪…(恥汗)」
肥前忠広は屈辱感を味わった。浴室で内番服に着替える羽目になった。
(今日は厄日だ…(汗))
ガラッと浴室の扉を開けた。
(ゲッ…(汗)一番関わりたくない奴が居る…(汗))
陸奥守吉行がのんびり湯船に浸かっていた。
「おん?何じゃ、肥前かえ?」
「…っ…(汗)」
肥前忠広は壁伝いにシャワー浴び場まで歩いた。そして、椅子を運び、洗面器を用意して、カランからお湯を出してお湯かけした。
「♪土佐の〜♪高知の〜♪播磨屋橋で〜♪坊さん〜♪簪〜♪買うを〜♪見た〜♪」
陸奥守吉行の歌声が浴室内に谺した。
「…(怒)その歌…(怒)やめろ!(怒)」
肥前忠広は陸奥守吉行が歌うよさこい節を止めさせようと必死だ。
「実際行ってみないと分からない場所に行ってみたら、何が何だか分からなくなるよね…観光地の事だよ?ふふふ…」
海藻お化けみたいな姿でシャワー浴びしていたにっかり青江が言った。
「…(汗)…おんし、そん姿、呪いのビデオっちゅうもんに出ちょるお化けみたいじゃのう…(汗)」
「ああ、失礼…これからタオルで巻き上げるから」
「…先程の発言…どういう意味だ?」
「分かるかな?三大ガッカリ観光地って…陸奥守吉行が歌った歌の中に播磨屋橋があったよね?そこって、小さいんだよね…橋の事だよ?」
「確かにそう言われてみれば…(汗)」
「ねぇ、肥前君?謙信景光君と仲直りは出来たのかな?」
「…っ…知るか…」
「…この前は凄かったよねぇ…石切丸さんに化けた主が鬼の頸を撥ねた途端に落ちたんだよね…雷の事だよ?」
「…あん時の主…例の歌を歌った気がするが…?」
「石切丸さんと太郎太刀さんが言ったよね…あの歌は日本神話の一つの天地開闢という話を歌にしたものなんだよねぇ…ふふふ…」
「…天子様を神として崇めよという時代があった気がするが…?」
「!!」
浴室内の空気が凍った。
「君死に給う事勿れ。天皇(すめらみこと)は、戦いにおお自ら出でまさね、互(かたみ)に人の血を流し、獣の道で死ねよとは、死ぬるを人の誉とは、大御心の深ければ、もとより如何で思されん…」
山姥切長義が反戦の詠歌を詠んだ。
「主は戦とは無縁なんだよ…だが…自身の先祖代々は戦の経験者が多い…それ故に、経験者にしか描けない話の内容を知ってる…予めアニメ映画で見せられた話が国語の教科書に掲載された。その物語のテストで満点を取った…」
「それはすごい事だね…」
「主は暗唱しなくてはならない文章を話す事もある…先程のは戦地へ赴く弟に生きて帰って来て欲しいと嘆いた与謝野晶子の詠歌だ…」
「…青江のあの話は作り話だろ?ニッカリと笑った女の妖を斬ったという話…」
「…ふふふ…半分実話だよ?…で、謙信景光君とは仲直りしたのかなって気になってねぇ…」
「…っ…主の先祖に会ったという話だが…」
「天狐だよね?うん…すごい好色の男だったよ」
「…主が鬼と対峙した時、鬼哭…とか言ってたが…」
「審神者の中にごく稀だが、襲撃を予知する力を持つ者も居るそうだ…それと、審神者の力に干渉した刀剣男士が予知夢を見る事もある…謙信景光は予知夢の度に布団に地図を作ってしまった…最近は予知夢の内容もはっきり区別出来るようになっているそうだ」
「…謙信景光は…主の力に干渉しやすかったのか…(汗)」
「ところでだ…にっかり青江…俺が入って来た時、外の露天風呂で鶴丸国永が横溝正史の金田一耕助シリーズの犬神家の一族のあの場面を再現した悪ふざけをやらかしたそうだが…(汗)」
「うん…主に言っておくよ」
「任せたぞ…俺は逆上せたから先にあがらせてもらう…」
山姥切長義は浴槽からあがり、脱衣場に向かって歩いて行った。
「犬神家の一族…?(汗)」
「わしが説明するぜよ!」
陸奥守吉行の説明↓
「雨の日は露天風呂使えないからな…よし!とりあえず今のうちにとっておきのアレを披露するぜ!」
「何ですか?」
「ビブバビベ!(犬神家!)」
「ギャハハ!(笑)」
鶴丸国永が逆立ちした時にみんな大笑いしとったがよ
「何やってんだよ…(汗)」
「鶴丸さんが…あはは…(笑)犬神家の一族のあの場面を再現してましたよ…(笑)あはは…(笑)あはは…(笑)」
「…(汗)…」
山姥切長義は呆れとったがよ…わしも鶴丸国永の犬神家の一族のあの場面を再現した奴にゃ…(笑)
「もういい…(汗)分かったから…(汗)」
「ほうかえ?…おんし、この本丸には慣れたかえ?この本丸はわしら刀剣男士の帰るべき場所じゃ…わしらは何の為に戦うのか…その答えを今も探しちょる…」
「…明日…謙信景光に…謝ろうか…でもな…謙信景光が…予知夢で布団の地図…(汗)いつからだ?」
「この本丸に来てからじゃったがよ…」
「…鬼の襲撃もその時からか?」
「否、主がまだ審神者になるずっと前から…わしらがまだ付喪神になるずっと前から…ほうじゃのう…天下分け目の関ヶ原の戦い前から…じゃったがよ…」
「そうか…」
肥前忠広が陸奥守吉行の話を聞いて頷いた時に、生温いものがツーと流れた。
「…?…鼻血…?(汗)」
「逆上せたみたいだね?早めに出た方がいいよ?」
「そうだな…(汗)」
肥前忠広は急いでタオルで鼻を押さえた。
「長風呂は禁止だと言われたから、早く出なくちゃね」
「おん!ほいたら、飯の時間にまた会おうにゃあ!」
陸奥守吉行とにっかり青江、肥前忠広は浴室を去った。
続く