刀剣乱舞小説59 | 美桜@マユのブログ

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日常の話は感じた事をありのままに伝えてます。

刀剣乱舞小説
第18章 鬼哭第6話
注意:新刀剣男士が登場してます(汗)ガッカリ感を呟いた文章があります(汗)

謙信景光は天狐が話す真実を聞いた。
「来孫と初めて会ったのは…来孫が赤子の時じゃった…玄孫の嫁が忙しくてな…来孫が泣くと誰もあやす人が居らんから、来孫と孫嫁(曾孫とは血の繋がりは無い)の間を行ったり来たりで大変じゃったらしくてな……!」
天狐は扉の方を見た。
「どうしたんですか?」
ガチャと錠の開く音がした。そして、ギィ…と扉を開く音がした。
「天狐様…寂しがって泣いてませんか?」
謙信景光はハッと周囲を見た。
「…さいだん…とふとん…おむつ…?(汗)」
「謙信景光…クロにぃ…天狐様は…寂しがり屋だから…妖狐が棲う幽世荼枳尼の庭と繋がった蔵で話をしてるんです…私の先祖様ですから…」
「…玄孫が突然幽世に召された時、お主がどうなるか心配したんじゃが…友人がいてくれたから立ち直れたんじゃな?」
「はい…」
「こぎちゃんは…」
「えっ?!…こぎちゃんって…?」
謙信景光はキョトンとした。
「小狐丸ですか?…今は大丈夫です…この前の初午の日に恥ずかしい過去暴露された…(恥泣)」
「…(怒)…こぎちゃんは嘘を申したのじゃ…(怒)お主が小学校に入っても治らずに寝る時はおしめをしていたというのは無いのじゃ!(怒)実際は…そうじゃのう…お主が寝てる隙に玄孫の嫁とその母親がお主におしめをさせようとしたのは事実じゃな…(汗)」
「えっ?!(汗)毎朝、起きたらいつの間にかおむつになってたのは…(汗)」
「…きっかけは…お主の同級生が授業中に…水溜り作ってしまったそうじゃな…(汗)」
謙信景光はハッと気づいた。
「あのね…あるじがいってたけど…そのひと、きおくにないってないてた…」
「…謙信景光君…あの後、来孫にこっぴどく叱られてしまいました…(泣)可哀想な事するな!と…(泣)」
「天狐様…(怒)憑依された子供って…大半はお狐様のお通りを邪魔した罰を受けるみたいだけど…(怒)彼、そういう行為してませんでしたよ?(怒)」
審神者の怒り顔に怯えて泣き出した天狐。
 その頃、居間にて、サラダ煎餅を頬張る肥前忠広。
「む…?もう食べ切ってしまったか…他には何かないかな…」
肥前忠広は戸棚を物色した。
「…『たべっ子どうぶつ』…煎餅では無いのか?まぁ、食えるもんならマシだろな…」
分包タイプの動物ビスケットの袋を開けて食べ始めたその時、顔面蒼白になり、慌てて近づいた男士がいた。燭台切光忠だ。
「そのお菓子…!!(怖汗)主くんの大好物のお菓子だよ?!(汗)…あーあ…空っぽ…(泣)」
燭台切光忠は空になってしまった動物ビスケットの袋を見て、ガックリ項垂れた。
「肥前君…(泣)君は来たばかりで知らないだろうけど、主くん…妖狐なんだよね…(泣)怒ると怖いからね…(泣)覚悟してよね!(怒泣)」
「…ふん、どうせ、あんたらの話は嘘に決まってる…(怒)在りもしない架空の生き物をどう信じろと?(怒)」
「…(泣)実際見てみなきゃ分からないものを見てると何が何だか分からなくなってしまうのは、その人達しか知らない何かのせいだったりするんだよね…(泣)」
「あ゙?!(怒)」
半泣きになりながら呟いた燭台切光忠に対して肥前忠広はマジ切れ寸前の態度を取った。
「肥前君は現実主義者なんだよね…?」
「当然だ!(怒)在りもしない架空のものは我が刃が虚空を彷徨うだけだ…」
「…そうかな…(泣)…そうだよね…(泣)」
♪鬼殺祈(おにごろき)暮六つ鍾鳴りて行き交う人帰らむ訪る静寂静けさ囁く風の音今宵は鬼殺祈三日月泪零る頭の首斬りし日まで永遠に終わらぬ鬼殺祈
「何だ?歌か?」
「えーと…こんな歌だったかな?」
「そんな歌だ…主が鬼退治をする前の儀式の歌だ…兄者、その歌を知らない奴には…鬼退治の任務を出さないと…」
髭切と膝丸が話していた。
「肥前君…彼等の前で言ってみなよ?非現実的な事だと思ったら、大間違いだよ…」
燭台切光忠が言った途端、肥前忠広は髭切と膝丸のいる方向や自分のいる方向を交互に見ながら冷や汗を流した。

続く