第15章 廃屋(中篇その12)
注意 ホラー要素あります(汗)一部実話ネタです(汗)
「私は刀剣男士となり、時々彼の娘の様子を見守っていました。」
白小狐丸は手をかざし、場面を変えた。某寺院。季節は夏。某寺院で坐禅会に参加する12歳前後の少年少女達。
「相変わらずですねぇ…彼の娘…ふふっ♪」
小狐丸は寺院の屋根の上から一人の少女を見ていた。
「見つけた♪蛇の抜け殻♪」
「やめて…気持ち悪い…(泣)」
「あっそ…仕方ないか…」
「先生から説明があるね…夜は肝試しなんだよね…」
ワイワイガヤガヤと会話が聞こえた。
「これ!小狐丸!」
ビクッと反応した小狐丸。
「三日月殿…」
三日月宗近が来ていた。そして、例の少女を見つけた。
「ほう、彼の娘か。ずいぶんと成長したのう…そういえば、彼の娘の父親が意味深な仕草をしててな…母親が怒ってたな…あの後、彼の娘、顔を真っ赤にしてたな…はっはっはっ…初だのう…」
「三日月殿…」
「何だ?小狐丸、そのような態度を取るとはな…皆に言っても構わんか?」
「…何をです?」
「臆病で小心者で…夜の厠が怖くて…」
「あぁ!その話は子供の頃の話でしょう?お願いですから、言わないで下さい!」
「…ん?もう言ったぞ?」
「そんな…(泣)」
ガックリ肩を落とす小狐丸。
「ところで、小狐丸、この寺で何が始まるのだ?」
「…夜に肝試しがあるみたいですよ…何せ、墓場があるんですから…」
確かに、寺には墓場がある。小学校教諭が肝試しのルールを説明していた。
「3人1組で墓場散策だ」
「はーい、先生~懐中電灯使いますかー?」
「灯りは蝋燭1本だけだ」
「えー…ケチ…」
「それと、コースは…」
コースは至って簡単だ。檀家の墓がある入り口付近を散策するというのだ。夜になり、肝試しが始まった。
「トップバッターは〇〇、△△、××の3人1組からだな…お参りしてから、行ってこい」
どうやら背の低い順で始まるらしい。男子小学生1人、女子小学生2人の3人1組で散策する。
「ほう、彼の娘のいる組からか…」
「そのようですね…」
ガサガサと揺れる音に驚いて振り向く3人組。だが、風で竹が揺れているだけだった。そして、男子小学生が木を蹴って気を紛らわす。ゴール寸前で、3人組の真ん中に居た少女が叫んだ。
「きゃぁぁぁ!」
地球外生命体のような形をした影に驚いて悲鳴をあげてしまったようだ。
「今のは?」
「分かりません…幽霊でしょうか…?」
三日月宗近と小狐丸は首を傾げた。
「何だ、先生だったのか…エイリアンかと思ったぜ…あー、ビックリした…」
男子小学生の声がした。
「…教師を幽霊と見間違えたようですね…」
「そうだな…彼の娘はどんな反応をしたのだ?」
「悲鳴に驚いたのかどうかは定かではございませんが…何故、教師がその場を歩いていたのか疑問に思ったみたいですね」
「うむ…小狐丸、そろそろ此処を離れるぞ。主が心配してるからな」
「ええ。分かりました。ぬしさまの怒った顔は見たくありませんからね」
三日月宗近と小狐丸は寺院を去った。
「それから数年後、彼の娘と再会したのです。そろそろ真実を話す時が来ました…」
白小狐丸は場面を変えた。女子高生が居る時代へと…
続く