刀剣乱舞小説29 | 美桜@マユのブログ

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日常の話は感じた事をありのままに伝えてます。

刀剣乱舞小説
第15章 廃屋(中篇その10)
注意 暴力表現等あります(汗)

白小狐丸が手をかざした。場面は小学校中庭。
「はーち、くー…10!もーいいかい?」
かくれんぼの鬼役の子供が数を数える。その隙に隠れ場所を探す子供達。
「まぁだだよ~!何処が良いかな…?」
隠れ場所を探す一人の少女。その時、ドササッと誰かが転落した。小さな小狐丸である。
「あ痛た…」
「誰?」
「…っ…」
小さな小狐丸は恥ずかしさの余り、泣きそうになり、慌てて何処かへ逃げ出した。
「…???」
少女は頭を疑問符だらけにして首を傾げた。
「〇〇ちゃん、みーつけた!」
鬼役の子供に見つかった少女はビクッと反応した。
「如何したの?」
「…変な子が居た…」
「あー、たぶん、キツネちゃんだよ!」
「キツネ?」
「ほら、そこに居るよ」
小さな小狐丸がチラ見していた。
「あ…本当だ…」
「あ、でも、彼処の家で飼ってる犬には気をつけてね?」
「うん…」
少女は小さな小狐丸を見ながら返事した。

注意 少女と小さな小狐丸には犬の言葉がこう聞こえてます(汗)
「オラァ!小狐丸ぅ!如何した?降りてこい!」
ある日の事、木の上で泣きながら震える小さな小狐丸。その下で犬が木の幹をガリガリ引っ掻きながらワンワン吠えていた。
「嫌だぁー!怖い~!来ないでぇー!」
小さな小狐丸は泣きながら下を見たりした。犬が木の周りをグルグルと回る。
「降りてこい!小狐丸!」
「嫌だ!」
そうしたやり取りしてる間、少女がやって来た。
「助けてぇ!」
少女は木の上で泣きながら訴える小さな小狐丸を見てオロオロした。
「あん?てめぇ、何処のどいつや?」
犬は少女に気づき、ワンワンと吠え出した。
「ヒッ!」
少女は驚いて怯んだ。少女にとって見た事の無い大きな犬だった。
「てめぇ、ツイてるな…小狐丸だけじゃもう飽きたぜ!」
犬はワンワン吠えながら少女の体を引っ掻いた。引っ掻かれた少女は痛さのあまり泣き叫んだ。
うわぁぁぁぁぁぁぁぁー!
少女の泣き叫ぶ様子を見た小さな小狐丸は泣きながらガクガクブルブルと震えた。しばらくして、
「ヒィィィ!何やってんのー!このバカ犬ー!」
と飼い主が慌てて止めに入った。犬は飼い主の叱る声にビクッと反応して怯んだ。
「本当にウチのバカ犬は…はぁ…痛かったでしょ?ごめんね?」
ため息を吐きながら少女に謝罪した飼い主。そして木の上でブルブル震えて泣いていた小さな小狐丸を呼び出した。
「おいで。小狐丸。もう大丈夫よ」
小さな小狐丸は安心して木から降りた。そして少女に歩み寄った。
「この子、小狐丸っていうの。よろしくね」
小さな小狐丸は少女にペコッとお辞儀した。犬の飼い主は巫女職─後の審神者をしているので、小さな小狐丸を息子のように可愛がっていた。
「えっと…初めまして…私の名前は、〇〇です。よろしくお願いします 」
少女は自己紹介した。

「これが、私と彼の娘の初めての出会いでした」
白小狐丸は懐かしそうに話した。