20.新宿歌舞伎町雑居ビル火災(Aタイプ)
文献56参照
(概要)
2001年9月1日、新宿歌舞伎町の明星56ビルの3階マージャン店のエレベーター付近から出火、ビル3階と4階のセクシーパブの防火扉が開いていたため、煙のまわりが早く、44名が焼死した。火災報知機は設置されていたが、誤動作が多いために切られていた。
刑事裁判ではビルオーナーら5名が執行猶予つき有罪となり、マージャン店店長は無罪となった。
(問題点)
事故の防止手段がありながら、使用可能な状態になかったために、あるいは決められたとおり運用されていなかたために大事となった。確かに火災報知器が誤作動することはままあるので、その改善も必要であったと考える。
なお、当時のスプリンクラーの設置基準は床面積2,000㎡であり、これに該当していなかった。
この火災を契機にして消防法が改正され、ビルのオーナーに防火管理義務が課せられた。