18.北陸トンネル火災事故(Cタイプ)

                        文献48参照

(概要)

1972116日未明、北陸本線敦賀駅と南今庄駅間の北陸トンネルで、大阪発青森行「きたぐに」11号食堂車から火災が発生し、非常停止装置で停車し車両切り離しをしたが、天井の漏水誘導樋が溶け落ち、架線に触れてショートし、列車運行が不能となった。トンネル照明は運転のじゃまということで消されており、結局暗闇の中、猛烈な煙と有毒ガスのため30人が死亡し、714人が負傷した。

(問題点)

火災の原因は長いす下の電気暖房装置のショートとされた。トンネル内に停止したことが惨事を大きくした原因であったことから、車両の防火対策とともに、トンネル内火災時の緊急マニュアルが改められた。またトンネル内照明も点灯することに改められた。